はい、どうもこんにちはー 銭にゃんこ原井です
最近(?)巷で話題になっている「マイクロ法人」。そんな小さい会社を立ち上げてどうすんの? って思いませんか?
実は、マイクロ法人と個人事業の二刀流(掛け持ち)には社会保険料を安く済ませることができたり、経費や補助金を広く考えられたり、メリットがたくさんあります!
では法人と個人事業のメリットとデメリットを整理してみます
①マイクロ法人と個人事業の二刀流のメリット(*‘ω‘ *)
・社会保険料が安くなる
個人事業であれば国民保険・国民健康保険、法人であれば厚生年金・協会けんぽ(健康保険)に加入します
「役員報酬」というかたちで法人から給料を受け取れば、厚生年金・協会けんぽに加入することになります
このとき、「役員報酬」として受け取った額にだけ社会保険料がかかってくることになるので、個人事業として全額が国民保険・国民健康保険の対象となるよりも社会保険料はグッと安くなります
★マイクロ法人からごく少額の「役員報酬」を受け取る
社会保険料はその額にだけかかるのでとても安くなる
そんな少額だと生活できないのでは
そこで元々の個人事業との二刀流なんです
個人事業をメイン収入としつつ、社会保険だけはマイクロ法人で担う
そうすることで事業所得と給与所得のW収入で安定しているけど、社会保険料だけは低く抑えられるって形がとれます
・経費の幅が広がる
カフェ単独経営であればアクセサリーを購入してもただの個人利用でしかありません
ですが、もしネットショップも経営していれば商品仕入れとして経費にすることができます
(もちろんそのアクセサリーは事業用であることが前提ですが)
・個人事業向け・法人向け両方の補助金を視野にいれることができる
昨今、たくさんの補助金制度がありますが、補助金には個人事業向けのものと法人向けのものがあります。二刀流経営をすることでその両方を視野にいれることができるのは大きな利点です
②マイクロ法人と個人事業の二刀流のデメリット(´゚д゚`)
・経理の手続きが煩雑になる
日々の資料管理・整理はもちろんですが、税務書類の作成が大変になります。先述の通り、租税回避とみなされないためにも、区別するのにきちんと明確なルールを設けておく必要があります。個人事業としての経理処理は法人としてのそれと比べても規模も内容もやはり違います。
・支払う税金の種類が多くなる
個人事業としての所得税(・消費税)、法人としての法人税等(・消費税)と、支払う税金の種類が多くなります。また、事業用として一定額以上の設備を所有しているのであれば固定資産税も個別にかかってきます
・法人の設立時にまとまった費用がかかる
法人の設立登記には定款の作成(・認証)から資本金の払い込み、各所への届け出、法定費用の納付等、たくさんしないといけないことがあります。これらを士業に依頼する場合、そこへの依頼料も必要になります。
③マイクロ法人と個人事業の二刀流の注意点
法人と個人事業の掛け持ち二刀流は“事業内容が同一でなければ”可能です
例えば法人ではカフェを、個人事業ではネットショップを、のように明確に業務を分ける必要があります。
法人でも個人事業でもカフェを、のように事業内容が同一であれば、租税回避とみなされるため掛け持ち二刀流はできません(同じ事業だと税金の負担が低くなるように売上や経費を調整できてしまうからです)
記事内容は投稿日時点のものですもし加筆修正など必要な記事が御座いましたらご指摘いただければ幸いです 銭にゃんこ原井祐貴