どっこらしょいー 銭にゃんこ原井です
会社にとって資金は超超超大切
借入金の返済やら色々な費用の支払いは勿論、定期予期や保険など、いろんな形で手許からお金はよそにいってしまいます。
そうこうしてたらお金がたりなくなって、余裕がなくなって・・・ってなりたくないですよね
すぐに使えるお金と、すぐに支払わないといけないお金のバランスが大切です
そんな、短期的な視点でのお金の出入りのバランスの安全性をはかる指標のひとつに、流動比率というものがあります
①流動比率とは
流動比率=流動資産÷流動負債
※流動資産:1年以内の現金化が見込まれまれる資産のこと。
現金、普通預金、売掛金、棚卸資産などが含まれます
※流動負債:1年以内に支払わなくてはならない債務のこと。
買掛金、未払金、未払費用、短期借入金などが含まれます。
経営の視点から言うと、流動負債よりも流動資産が多い方がいいに決まってます(というより、流動負債の方が大きかったら支払不可能になっちゃうじゃん)
なので、世の中には様々な指標がありますが、流動比率については、大きければ大きいほど良い指標となります
②計算例
【資産】
現金:10万円
3年後に満期がくる定期預金:15万円
普通預金:30万円
売掛金:25万円
棚卸資産:8万円
【負債】
短期借入金:25万円
長期借入金:50万円
買掛金:20万円
未払費用:8万円
の場合。
流動資産は10万円+30万円+25万円+8万円=73万円 (ここでの定期預金は1年以内に現金化されないので流動資産に含まれない)
流動負債は25万円+20万円+8万円=53万円 (長期借入金は流動負債に含まれない。固定負債。)
なので、流動比率は
73万円÷53万円≒137.7%
という計算になります
③流動比率について気を付けること
まず、100%未満だと資金繰りがショートする危険性が非常に高いと言えるので何かしらの対策を打つ必要があるかもしれません
単純に、入ってくるお金よりも出ていくお金の方が大きいってことですから・・・
かと言って100%以上であれば絶対に安心というわけではありません
支払いサイトが長い取引先が多いのであればその分余裕をもたせておかないとまずいでしょうし、そうでなくても毎度毎度現金化 → 支払 と都合よくタイミングが合うとは限りませんから
また、流動比率が高ければ高いほどいいのは間違いありませんが、その値を高める要因が棚卸資産が殆どなのであればまた話が変わってきます
棚卸資産も勿論流動資産なので計算に含めて問題ないのですが、どうしてもすぐには現金化はしにくい一面があります
なので、単純に数値だけでなく、その内訳もよくよく考えてあげることが重要だと言われます
記事内容は投稿日時点のものですもし加筆修正など必要な記事が御座いましたらご指摘いただければ幸いです 銭にゃんこ原井祐貴