竹尾ペーパーショーにいく。 | zenikoのブログ

竹尾ペーパーショーにいく。

先日、竹尾のペーパーショーに行って参りました。

常々、興味があった毎年やってる竹尾のペーパーショー。

以前は原 研哉さんがアートディレクションをされたりしており、
紙を新しい視点で見つめ直す、
毎回紙に対しての目線を大きく変えるきっかけになるショーをされているらしき竹尾のペーパーショー!
今回、万を期してのワークショップなんかにも参加してきました。
(WEBで申し込んで、なんと7倍の確率の席を確保!)ラッキー!

今回のアートディレクターは、山口信博氏、緒方慎一郎氏、山中俊治氏の3名らしく、
その中のおひとり、折り紙デザイン研究所の山口信博さんが、講師を担当される
「紙の学校」と題するワークショップです。

第一部。紙の言語。触れて、意味を聞き取る。

の授業を受けて参りました。

全ての空間が紙で出来た4畳半の庵のような場所で、選ばれし6名+紙の羽織をまとった先生と、
紙の座布団を折り、紙でしつらえられた机を使い、紙のお話しを聞きます。
zenikoのブログ
面白かったのが、
「日本人は紙によってしつけられ、紙によって作り出された作法、文化を持った人種です。」
というくだり。
紙は繊細でもろい。けれども、もろいからこそ優しく扱うという作法が生まれる。
紙で出来たフスマの家は、音が漏れる。でもだからこそ、静かに話しをする、という作法が生まれる。
紙はよごれやすい。だからこそ、汚さないように丁寧に扱うという作法が生まれる。

繊細な紙に磨き上げられてきている日本人は、あたまで考えるのではなく、
実際に紙の繊細さ等に囲まれ生活をすることにより、繊細な文化を受け継ぎ、そして創り出している。

なるほどなるほど。

紙はそもそも、木の繊維から生まれている。

紙と共に生きるのは、自然と共に生きているということ。

なるほどなるほど。



授業内容は、紙を自分でなでたりたたいたりして、紙の持つ多様な音を聞いて、
自分の選んだ「色」のイメージの音を探し出す、というもの。

同じ色でも、そのものに対するイメージが個人個人で全く違うので、選ぶ音も全く違うのです。

青を透き通った色と表現する人。
青を水のプクプクした泡と表現する人。
青を水のキラッとした流れと表現する人。
青を無機質な硬い音と表現する人。

私は黄色を野原の春風の音、菜の花や蝶々の音、と表現してみました。
かる~くてパタパタした感じ。


もうひとつ不思議だったのが、
教室の空間が白い薄紙で囲われているモノの、外から丸見えでさらし者になっているところ。
中からは外が真っ暗だから、ほとんど見えない。
中は裸電球がひとつ、光光としている。
1時間ミッチリと動物園のサルになってみました。
外はぼや~んと、人影だけ見える。
その人影具合が、、なんだか、京都の三十三間堂の仏像様みたいに思えた。
観てるつもりが見られてる。どっちが鑑賞者か分からなくなってプチ迷子、頭がクラクラする。
おもしろい。

最後に5時間分の教室のキット+DVDをお土産に頂き、不思議な授業が終了しました。
いろ~んなことが楽しかったです!
zenikoのブログ
もっと、紙を大切にして、紙と優しく触れ合おうと思いました☆

ありがとうございました!