「(アレはヤバいッ!)」
ギリギリ避ける加藤るみ。
避けた後にはキレイな穴が空いていた。

「うおおおおっ!!」

「オリャオリャオリャオリャオリャオリャオリャオリャオリャオリャオリャオリャオリャオリャオリャオリャオリャオリャッ!!!!!!!!!!!!!!!!」

バキッーーー!!!!


ラッシュを加藤るみにぶち込む桑原みずき。
加藤るみはガードするものの吹き飛んでしまう。

「うわわわわッ!
おっ落ちるッ!」

壁を突き破って加藤るみは外へ落ちてしまう。

「なんでまた落ちるんだよ」

加藤るみは手慣れたかのようにスタンドでクッションを作る。

「それでみずきさんも落ちてくるんでしょ」
加藤るみの言う通り桑原みずきも飛び降りてきた。

「ホラっきたッ!!」

しかし桑原みずきは火球を飛ばしながら落ちてくる。

加藤るみは火球を避けながら攻撃を仕掛ける。

「突き刺せ〈ピノキオ軍〉!!」

無数のスタンド達が桑原みずきにまとわりつく。

「〈Glory Days〉!!焼き払え!!」

そんなまとわりついたスタンドを焼き払う桑原みずきだが、それに夢中になりすぎて着地に失敗してしまう。

「痛い……足をちょった捻ったかも……」

「隙アリ!!!!」

「グワッ!!!!」

加藤るみの一撃が桑原みずきの顔面に決まる。
さらに追い討ちをかけるように加藤るみはスタンドを纏わせ攻撃を仕掛ける。

「うおおおおっ!!
ふざけんなよ!!!!」

「(うわっ、いきなりキレた)」

桑原みずきはキレた。
それは加藤るみに対してではなく不甲斐ない自分に対してキレたのだった。

キレた桑原みずきは炎を纏わせ、攻撃を仕掛ける。

「(キレたせいかパワーが増してる)」

桑原みずきの攻撃をガードする加藤るみ。

「(でもその分、攻撃が単調になってきている。
これなら……)」

加藤るみは桑原みずきの攻撃に合わせカウンターを放つ。

「グッ!!うおおおおっ!!」

しかしそれでも桑原みずきは攻撃を止めない。

だが何発もカウンターをくらっているうちに遂に動きを止めてしまった。

「ハァハァ……これで終わりですね……」

加藤るみは腕を大きく振りかぶった。
「小木曽が茉夏を追いかけたか…」

加藤るみは木崎ゆりあが追いかけてくるのを確認すると西階段へ向かう。
若林倫香との戦いによるキズによりまだ全力で走れないため、どんどん木崎ゆりあとの距離が縮まってくる。

「やっぱり逃げ切れないか……
こうなったら…」

西階段が見えてきた。
それとともにあるものも見えた。

「あれは……みずきさん?」

そこには階段の前で仁王立ちしている桑原みずきの姿があった。
加藤るみは挟まれた形になっており、立ち止まってしまう。


「よう、るみ……
まさかこんな所で会えるとはね」

「私は会いたくなかったんですけどね……」
「……ゆりあ!!もう1人は?」

「もう1人は茉夏さんだよ!!
今おぎちゃんが追ってる」

「また茉夏かえ。
まぁいいわ、ゆりあ!!あんたも茉夏を追いかけて!!」

「るみさんはどうするの?」

「るみは私が仕留める!!」

「でも2人でやった方がよくない?」

「いいき!!つべこべ言わず追いかけろ!!」

「……は~い。

みいちゃん」

「何よ?」

「負けないでね」

「当たり前やん、私を誰やと思っちゅう!?」
その言葉に吹きながら木崎ゆりあは向田茉夏のもとへ向かった。

「私を倒す宣言とか、気が早いんじゃないんですか?」

「ふん!!私は絶対るみだけには負けん!!」

「〈ピノキオ軍〉」
「〈Glory Days〉」

お互いはスタンドを出す。

「あんたのスタンド何よ、気持ち悪いで……」

「うるさい!!なめんなよ!!」

加藤るみはスタンドを纏わせて殴る。

「うおッ!!」

ガードするが思いもよらないパワーによろめく。

「オラッオラッ!!」

続けて殴り続ける。

「チッ、調子に乗んな!!」

桑原みずきは炎を纏わせた右手で殴る。

「きかないッスよ」

加藤るみはスタンドを集中させガードする。

「甘いわ!!」

桑原みずきはなんと口から火を吹いた。

「熱いッ!熱いッ!」

予想外の攻撃を顔にくらった加藤るみ。
しかしダメージはないようですぐに立ち向かう。
桑原みずきはその間に炎球を作っていた。

「あんたがどんな経験しちゅうか知らんけどうちはもう負けるわけにはいかんがよ」
「そりゃこっちもですよ」

桑原みずきは炎球を放った。
「何さっきの音?」

「いかん!!忘れちょった。
ゆりあ、スタンドでこの学校に人がおらんか確認して!!」

「了解、〈狼とプライド〉!!」

木崎ゆりあはスタンドを出し確認する。

「……上に2人いる。多分2階だと思う」

「2人か……相手はこっちの存在は気づいちゅうがやろうか?」
「そりゃあんなにうるさくしてたら気づくよ……」

「何よ私のせいかえ!?」

「2人ともケンカしないで、とにかく私のスタンドで相手のだいたいの位置は掴めるけど、3人で追いかけるより別れて追いかけたほうがよくない?」

「そうね、ゆりあの言う通りね」

「じゃあうちが西階段から2階に上がり待機しとくき、2人は東階段から相手を西階段に追い詰めて!!」
「「わかった!!」」

「さぁ、さっさと終わらしてシャワー浴びるで」



その一方加藤るみと向田茉夏も作戦を練っていた。

「さっきも言った通り、二手に別れて4階の「あの」教室から逃げよう」

「るみを待たなくていいの?」

「……いいよ。そのかわり私も茉夏を待たない」

「わかった、でもまた絶対会おうね!!」

「うん!!」

タッタッタッ

「来るよ!!準備はいい?」

「大丈夫だよ」

加藤るみと向田茉夏は職員室から出る。


小木曽汐莉と木崎ゆりあは2階へ上がり職員室へと走る。
すると人影が見えた。

「あれは……茉夏さんとるみさん!?」

「本当だ……」



「茉夏!!来たよ。
私は西から、茉夏は東から!!


また後でね」

「るみ……絶対にまた後でね!!」

向田茉夏は小木曽汐莉と木崎ゆりあに向かって走りだした。

「(茉夏……絶対に選抜に残ろうね)」



「おぎちゃん、茉夏さんこっちに向かってくるよ」

「ゆりあ落ち着いて、私が動きを止めるから一撃で仕留めて」

「わかった、〈狼とプライド〉!!」

向田茉夏との距離まで後5m。

「よし!!射程距離に入った、〈眼差しサヨナラ〉!!」

小木曽汐莉は向田茉夏に攻撃を仕掛けた。



ハズだった。

「あれ……茉夏がいない……」

「ッ!!おぎちゃん後ろッ!!」

そこには目の前から消え、駆け抜けていく向田茉夏の後ろ姿があった。

「茉夏の能力は一体……
ゆりあ!!るみさんを追いかけて私が茉夏を追う!!」

「わ、わかった…」

「(茉夏の能力はかなりヤバい。でも上手く味方につければ……)」