てっちゃんのプレーは変則的だ。
今で言う王子サーブ。
上にふわっと上げて、打つサーブ。
時には、天井に当ててから、自分のおでこに当てたりして
笑いを取る。
てっちゃん以外の障害の子も、一緒になって、順番を待つ。
どちらかと言えば、健常者よりも弱いので、だいたい一回で交代だ。
誰もが、文句を言わずに順番で列をつくる。
私も、下手だったので、5回に1回ぐらいしか勝てなかった。
でも、障害のある人も、無い人も、うまい人も、下手な人も
みんな順番に並んで勝負する。
あのころの「てっちゃん」。
正に、彼こそが、「世界卓球」。
そのものなのだ。
(おわり)