いつも読んでくれてありがとう。
健康コンサルタントの猿田です。
めずらしくブログを続けて書いています。
ひとつ前の記事で、聖者は健康にこだわらない。
そんな記事を書きました。
今日は、末期癌でも健康的な人。
そんなことを書きたいと思います。
すこし前に、小林麻央さんが 「癌の陰に隠れない」
そんな記事を書かれていました。
これ、とても印象的な記事でした。
人は病気になった時、どうしても色々なものに囚われてしまいます。
そして、病気ではなく、病人へと切り替わってしまいがちです。
最近、僕自身が経験した とても印象的だった出来事があります。
僕がプロデュースさせて頂いている
新しいカタチの自然食品店 「けんこうテーブル365」 には
電位テラピーという医療機器を使用した治療ブースがあります。
電位テラピーについては、色々な解釈がありますが
僕の中での解釈は、人工的な電界というものを作用させることで
人が持つ 「 恒常性維持機能 」 を刺激する。
そうすることで、「 カラダが元に戻ろうとするチカラを高めていく 」
そんな治療です。
現在は、クチコミで毎日200名前後の方がいらしてますが
その中には、癌治療をされてる方も何人もいらっしゃいます。
今年の2月。
ある末期ガンの女性が来店されました。
甲状腺ガンのステージ4で、サードオピニオンまで取り
病院の先生から余命宣告まで出されてる方でした。
末期癌の肉体のつらさ、癌治療の副作用のつらさはご本人にしか分かりません。
その方は、いつもイライラして、はげましても、はげましても
はげましを受け取らない。そんな女性でした。
それでも、お店に治療に通うようになって2ヶ月。
抗がん剤の副作用で、真っ黒だった顔色と手の色が
目に見えて明るくなってきました。
それまでは、僕の目から観て
「〇〇〇さん、良くなってきてるね」とお伝えしても
ご本人からは
「いや、良くなってない!」
「痛い!辛い!苦しい!」
の繰り返しだったのが
「 手の色が明るくなってきたのは分かる 」
と、自分の体の変化をすこしずつ認められるようになってきました。
そんな時、ご本人が僕に教えてくれたことは
「 私、猿田さん嫌いだったの!」
「 この人は、なんでこんなに失礼なことばかり言うんだろう!」
と、まさかの嫌い発言。。。
僕は、お店では、病気の人を病人と思わないようにしてるし
共感はするけれども、同情はしないようにしています。
高齢者のことを老人とも思わないようにしているので
相手との関係性にも寄りますが
僕は、お客さんに向かって
「馬鹿じゃないの」とか「クソばばあ」とか 「棺桶に片足突っ込んでる」とか
平気で言います。
それを真に受けて「僕のことが嫌いだった!」と。
でも、僕は 「嫌いだ!」 と言われたことが、とても嬉しかったんです。
誰かのことを、素直に「嫌いだ」と言える。
とても素晴しいことだし
面と向かって「嫌いだった!」と言ってもらえる関係性を築けたことが嬉しかった。
それから更に2ヶ月。お店に治療に通い続けた〇〇さんの状態は
一進一退はあるけれど、確実に上向いてきました。
ある時、大学病院での検査で
ずっと低かった白血球の数値が2倍近くまで増えるほど、状態は改善していました。
余命宣告まで出されていたのに
大学病院の先生からは
「これは僕の見立てを変えなきゃいけないほど良くなっている」と言われたと・・・
さらに、ご本人が言ってくれたことは
「前にも話をしたけど、私は猿田さんが嫌いだった!でも、今はこのお店に来て、友達が出来て、言いたいことを言えることが本当に楽しい!ありがとう」
そう伝えてくれました。
とてもとても嬉しかったです。
その後・・・
その方は状態は回復していたのに
大学病院の一辺倒の抗がん剤治療によって、副作用に苦しみ
体調を大きく崩し、残念ながら亡くなってしまいました。
亡くなる前の約1ヶ月間はお店に来ることも出来ないほど衰弱されていたそうです。
亡くなられたあと、ご友人の方から聞いたお話は
「 お店に出会えて、みんなに出会えて、楽しかった!ありがとう 」
と、お話されていたそうです。
亡くなる1週間ほど前のお話です。
そのお話を聞いたとき、ぼくは
なんて健康的な方だろう。
素直にそう思いました。
末期癌の体の状態は僕なんかが想像できないほど
辛いものだったと思います。
そんな中で出た言葉が
「出会えて、楽しかった!ありがとう!」
本当に
本当に、健康的な人だと思います。
末期癌の背景には、想像できない葛藤と辛さがあったと思います。
それでも、その一言を友人に伝えられる。
その想いと行動力に、とても感動しました。
癌になることは悲しいことではあるけれど
悪いことではないし
早死することは、悲しいことではあるかもしれないけど
悪いことではない。
病気になったからといって、早死したからといって
その方の人としての価値が変わるわけではない。
僕自身もずっと病気で悩んできて、小さい時から
病気の苦しさで自殺を何度も考えてきたから
病気を恨み、病人となり生きていく人の気持ちもとても分かる。
それでも
病気を受け入れ、自分の人生を取り戻していく人の生き方に触れたとき
素直に嬉しくて、素直に感動しました。
末期癌でも健康な人。
今日も最後まで読んでくれてありがとう。
健康コンサルタント 猿田 友