空の奥の向こう側にはもう夏が見え始めてる。
ピンキーバニーが跳ねるたびに頭の中のネジはカランコロンと楽しげにポップコーン。
映画の途中でコカコーラを買いに行ったまま戻らない。
このフィルムはどうやら自分には合わないって思ったならいつだって抜け出してしまえばいい。
生きる道はいつでも目の前に一本だけだけど、その道は360°に広がってるんだから。
だから遠慮してはいけない。決して自己を卑下してはいけない。決して蔑んではいけない。内なる自己こそは神様だから。また自惚れの高ぶりによって自己を抑圧してもいけない。
瞳の中に反射する星空の海が脳内を駆け巡る時、錆びついた骨格は再び鼓動の誘いを受領する。
煌きを打ち鳴らして再起動の鐘に歌え。
六角レンチを回し込みイモネジはオクターブピッチに正しい導きを弾き下す。
古びたライトニングバーブリッジは老いることなくその出番を待っていて、誰にでもそんな何かが何処かに隠されてるもの。
もし探すなら見つかるだろう。
一秒、一秒、一瞬、一瞬、その連なりを生きることはジグソーパズルのひらめきをレゴブロックのようにして自分自身を形創ること。
放逸してはいけないよ、投げやりになってもいけない、意識の中枢はいつでもここにあって、それを自分で見て見ぬふりをすると人間は人間ではない何かに変わってしまうもの。
彼らの口癖ときたらいつもこうだーー「好きでやってるわけじゃない」ーーと。
そうすると人はもう差別することの中にしか愛を見出せなくなる。だけど、そんなもんは愛なんかじゃないのさ。この人は愛しい人、でもこの人は違うーーそんなのは初めからただの差別でしかないから。バカ気てる。
そんなもん全部、ぶっ潰してやれ。
そうして女神のダンスの焼け野原。
そこから少しずつ、少しずつでいい。一歩、一歩。ひと呼吸、ひと呼吸。
もう一度、人として生まれた意味ってもんを、その大切だった何かを取り戻せ。
一度も失っていなかったそれを。
再び思い出せ。
それでもう社会のやり方からそっぽを向いて、太陽のような眩い光へ突き進め。
ミスタータンブリンマンはまだオーディオから流れたまま。
いつだったか、それは追憶の紙くずに埋もれてしまった。でも消えてはいない。
紙くずを捨て去れば、ずっとそこにあったもの。
心の中にそんな何かが隠れてる。
誰もが本当はそれだけを求めて望んでいる。
人間が数千年前からずっと忘れたまんまの、本当の証。
まるで悪い冗談のような世界の中で、疲弊したままではいけない。
不幸に騙されてはいけない。また、幸せなふりをして自分を騙してもいけない。
人の本質はそんなもの、圧倒的に超えている。
オーム。
高らかに自己を解放しよう。
そうして言い放て。
私達の本質は全てを超えたブラフマンであると。
自己こそは最上であり、最高の存在であると。
それが唯一の生きる道と意味だ。