先の記事の訂正です | ぽっぽのブログ

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綴ることなく綴りゆき、やがて想う果て、彼方へ消えゆく定めの声か

先のベルセルクの記事の訂正。


自分でさっきの記事読み返していて気づいたんだけどニーナがルカ姉の手を掴んで助けたシーンさ。


あのシーンの心の声は全部ニーナの声だったのか(笑)。


俺は、あの時点でニーナはルカ姉に叱責されて多少改心していたから、少なくともルカ姉に対する態度や想いは改めていたのだと思っていた。


だから「今、あんたのすべては私の手のひらの中なんだ。もし今、私がこの手を」のセリフは重さに耐えかねるニーナを気遣うルカ姉の心のセリフだと思っていた。ルカ姉ならそういうこと考えそうだなと。実際、ニーナの為に自分から手を離したわけだしね。


ルカ姉は基本的に他者のことを悪意なく「あんた」って呼んでいたし、言葉使いからしてもルカ姉のセリフなのかと思っていた。


ニーナもルカ姉に八つ当たりの暴言を吐いたシーン以外では基本的にルカ姉のことは「あんた」呼ばわりしてなかったし。


叱責されて以降はニーナは表裏なくルカ姉のことは「ルカ姉」って呼んでいたものかとばかり思っていた。


心の中ではあの時点では未だに違ってたのか。というか立場が逆転したことによってニーナの魔がさして、ルカ姉に対する「あんた呼ばわり」が思わず無意識に再び出たって感じか。


うん、いや、俺がニーナだったらさすがにあの時点でルカ姉を蔑むようなことは考えられんから、ニーナもそうだと勝手に勘違いしてた。


改めて読んでみると、あれは普通にニーナの心の声か。


まぁ、視点次第では俺が読み間違えた見方も確かにできるし、その見方でもストーリー的に破綻はないけれども。でも物語としてはあれはニーナの声だわな。


完璧な世界の卵もこのシーンのニーナを「闇に怯えるもの(ニーナ)に松明(明かり=希望=ルカ姉)を手放すことなど決してできはしない。できることは照らし出された悍しく醜い自分(ルカ姉の命がかかっている最中でも優劣を気にして、ルカ姉に対する自分の優位性に微笑み、自分より劣勢になったルカ姉を蔑んでしまう自分のエゴ)を呆然と見詰め、(その自分の浅ましさを改めて突きつけるかのようなルカ姉の自己犠牲の行動に)打ちのめされ続けることだけ」って言ってるしな。


ははぁ〜ニーナって俺が思っていたよりもう少しだけ罪深いキャラだったんだな(笑)。最終的にはニーナも成長したけれども。


もうこのシーン、ずっと長い間勘違いしてたわ。


俺の読み間違いだけど、ルカ姉がニーナのために自分から手を離したことは変わらないし、ルカ姉のその自己犠牲的・利他的な心情も変わらないから、先の記事はそのままにしておきます。