皆さんこんばんは。
シンチャオ!!
↓前回からの続き...
■予定ゼロの朝ほど、旅は面白くなる
ハノイの朝。
珍しく私は、少し遅めの6時に起きました。
日本時間では8時。
昨日はリンランガールと飲みながら、「明日はどこへ行くんだ?」と色々提案された。
観光地やら何やら、いくつか候補を挙げられたが、どうもどれも乗り気になれなかった。
だから「午後からでいい」と伝えた結果、午前中は完全にノープラン。
こういう朝、嫌いじゃない。
しばらく部屋でダラダラしていたが、さすがに腹が減ってきた。
前回食べたカニ麺でも行くかと思い、外へ出る。
途中で「違う店でもいいかな」と少しウロウロしたが、結局やっぱりカニ麺が食べたい。
こういう時、人は正直だ。
迷った末、例の店に入ることにした。
隣には前回気づかなかったフォーの店。
かなり賑わっていて気になったが、人が多すぎる。
こういうときは無理に冒険しない。
安心できる店に入るのが正解だ。
■飲み明けに沁みる、カニ麺という正解
Bánh Canh Cua Anh Năm - Đào Tấn
頼んだのは50,000VNDのカニ麺。
一番高いやつはカニが丸ごと乗っているが、あれは時間がかかる。
私はこれで十分だ。
正直、麺の名前はよく分からない。
だが、飲んだ翌日の胃には抜群に優しい。
店内には甲殻類の香りがふわっと漂い、それだけで食欲が湧いてくる。
ゆっくり食べ終えた頃には、体も気分もだいぶ整っていた。
やっぱり、こういう“外さない一杯”は強い。
■ハノイ男一人旅といえば、やはりこれ
ホテルに戻り、さて何をするか。
昨日の虚しさが少し残っている。
だから今日は動く。
ガイゴイについてはここでは詳しく触れないが、とりあえずサイトを開き、何件かショートメールを送る。
3件ほど返信があった。
よし、動くか。
■満室ラッシュ、完全敗北
意気揚々と旧市街の指定ホテルに向かうが...
しかしここでまさかの展開。
どこも満室。
入れない。
ここもダメ。
A25系を中心に何件回ったか分からない。
だが結果は全滅。
返信も途絶えた。
その間にもリンランガールから「今日はどうするの?」と何度も連絡が来ていたが、
それどころではない。
全部無視した。
■バインミーと小さな後悔
歩き回って腹が減ったので、適当に見つけた店でバインミーをテイクアウト。
普通にうまい。
だが食べながら思った。
「やっぱりバインミー25に行けばよかったな」と。
こういう小さな後悔もまた旅だ。
■カウザイ区は激熱だった
作戦変更。
旧市街よりカウザイ区。
そう判断して、返信のあった案件へ向かう。
ホテルはあっさり…とはいかず、
パスポートも免許証も持っていなかったため入室に苦戦。
だがスマホの写真でなんとか突破。
1件目。
見た目は良いが塩対応。
不完全燃焼。
すると、もう1件の指定ホテルを調べると…隣。
笑うしかない。
そのまま移動。
2件目。
これは当たり。
愛嬌もあり、サービス精神も旺盛。
満足度が一気に跳ね上がる。
やはり最終的に重要なのは“相性”だ。
旅はこういう偶然があるから面白い。
■賢者はリンラン通りへ、そして名物チャーカー
気づけば時間が押していた。
リンランガールとの約束を思い出し、急いでGrabで戻る。
ホテルで待ち合わせ、連れていってもらったのは、チャーカータンロン。
昨日と違い、今回はGrab正規値段で目的地に送ってくれた。
ここはハノイ名物の「チャーカー」が食べられる有名店だ。
※なお現在、Googleマップは悪意の第三者により少しややこしいらしい。
公式サイトのリンクを貼っておく。
席に着くと、テーブルの上にハーブや野菜がどっさりと並ぶ。
そして熱々の魚と謎の草。(ディルというらしい)
ベトナムは葉っぱ類が興味深く、美味しい。
チャーカーはこれらを自分で仕上げていくスタイル。
香りが立ち上がった瞬間、勝ちを確信する。
食べてみるとやはりうまい。
ターメリックの風味とハーブの香りが絶妙に合う。
これは一度は食べるべき一皿だと思う。
■HPはゼロ、でもありがとう
その後はお約束のガールズバーへ。
リンランガールに昨日のボッテガをねだられたが、あれは完全にボッタクリなのできっぱり断った。
こういうところは流されないのが大事だ。
今日はまったりと個室で過ごし、次の再訪予定を聞かれたがウニャウニャと返事する元気しかなかった。
気づけば深夜発の便の時間が迫っていた。
リンランガールに今回の旅の感謝の言葉と再訪を誓い、22時頃に店を出てホテルへ戻った。
■まさかの試練にビビる
ホテルに戻って簡単に荷造り後、少しゆっくりしすぎて、飛行機の時間が迫っている中でGrabを呼ぶ。
しかしここで最後のトラブル。
到着した車、まさかのタイヤパンク。
運転手、いきなり交換開始。
「ショートタイム、ショートタイム」
いや、絶対ショートじゃない。
時計を見る。
焦る。
交換はもたつく。
結局20分ロス。
途中から手伝ったが、焼け石に水。
正直、かなり焦った。
■バックパック最強説
とはいえ、空港は空いていた。
オンラインチェックインだし、税関もスムーズ。
結果、問題なく搭乗口へ。
ここで確信する。
預け荷物がない旅は、圧倒的に強い。
これはもう無敵だ。
■そして、また来たくなる
最後はノイバイ空港のSHプレミアムラウンジで一休み。
ここは本当に快適だ。
今回の旅。
正直、期待していた形ではなかった。
だが、美味いものに出会い、
それなりに楽しく、それなりに疲れた。
そして思う。
物足りないぐらいが、ちょうどいい。
完璧じゃないからこそ、また来たくなる。
結局、私はまたリンランガールに会いに来るだろう。
そんな気がしている。
■名古屋に着いて思い出す
今回の旅は、お忍びの1泊3日。
なかなかに無茶な弾丸スケジュールだった。
滞在中はずっと、日本からの電話にビビりながら過ごすことになるんじゃないかと、どこかで構えていた。
だが結局、その瞬間は一度も来なかった。
拍子抜けするほど、静かに終わった。
日曜日の朝、名古屋に到着。
そのまま、何食わぬ顔で自宅へ帰る。
見慣れた街、見慣れた空気。
ほんの数時間前までハノイにいたことが、どこか現実味を失っていく。
あの喧騒も、匂いも、熱気も――
すべてが夢だったかのように、静かに遠ざかっていく。
だが、不思議と満たされている。
完璧じゃなかった。
むしろ、うまくいかないことの方が多かった。
それでも、どこかでちゃんと楽しかった。
そして今、こうして何事もなかったかのように日常へ戻れている。
そのことが、妙に心地いい。
物足りなさと安心感。
その両方が残る、この感覚。
だからきっと――
また、行ってしまうんだと思う。
ハノイに。
そして、あのリンラン通りへ。
おしまい。
























