坊っちゃん「くーもっ!くもっ!!びっくり
雲だねぇ。
 作業療法士の講師による公開講座が地元公民館で開催されたので、母ちゃん行ってきました。少し前に支援センターの理学療法士の先生に坊ちゃんを見てもらって「現時点では小児整形外科を受診する必要はないと思うが、すげえ偏平足 だから足首まわりがガチガチ,ストレッチを」とは言われておりまして。「家でできること」のヒントが,他にもあったらと思いましたものです。


 講師の先生は自身もADHD等の傾向がある(心理士さんとか,そうおっしゃる方が最近多いような気がする)とのことで,ご自身の子供時代から現在までのヒストリーと困ったことや自分なりの対策,かなりマニアックな?ところまで感覚統合の仕組みなどのお話がありました。母ちゃんは右耳に軽い難聴があるのですが,実際に目を閉じての方向感覚チェックで90度以上の「自分の感覚」 とのずれがあるのにビックリ。ちなみに左はほぼずれなし。無自覚のうちに脳が細かい調整を行ってくれていること,発達に何かあしらある場合,この微調整が難しい場合があること,それが日常動作に「不器用」というかたちで顕現することを感じました。発達性協調運動障害についても,初めてちゃんと説明を聴けました。坊ちゃんが該当するかは判らないけど・・。 脳が世界を形作るのに体性感覚(自分の体をモニターする力)が大切で、これが苦手な故に、自分がどう動いているのか、どう動かせばいいのかが瞬時に判断しづらい、というお話も興味深かったです。母ちゃんも苦手だったのが、高校時代に剣道に出会ってだいぶ変わった経験があります。自分のパーツをコントロールする感覚は、確かに理屈を体に馴染ませる訓練がいるもんなぁ。 「見えること」と「見ること」は異なり,見えていても注意機能に苦手さが ある場合は,気が付けない、というお話も出ました。確かにそうかも。

  そして一番刺さったのが「出来ないけど,みんなと同じようにやりたい気持ち、僕らにもちゃんとあるんです」という言葉。1歳の頃,保育園でお友達のようにファニートンネルを潜れず、その横をハイハイで疾走したり, 皆がいなくなった後,そっと遊具に触れたり,先生を引っ張ってきて一緒にやって!とアピールする(これは今もあるみたい) という坊ちゃんを思い出し,切なくなってしまいました・・。 そうだよねぇ。興味関心がないなら別にやらなくても全然いいけど、やりたいなら…ショボーン。 

 先生が資料として提示したディズニーの「ファインディング・ドリー」という映画も存在は知っていたんですが,発達に遅れのある子を主人公にという制作意図があるなんて知りませんでした。ドリーの両親の子どもへの接し方,日常の「困り 事」への対処は勉強になるらしいので,そのうちレンタルで借りてこようかな。

 質問タイムでは我が子を心配する親御さんから次々と手が上がりました。先生の回答で一貫していたのは 

①万人に必ず効果のある手法というものは,基本ない。療育はオーダーメイドと心得よ。

 ②そのうえで,「自分はダメだ」と本人に思わせないでほしい

ということでした。 後は以下の感じ。ちょっと表現変えていますが、忘備録を兼ねて書いておきます。 

・飛び出しとパニックについて  

:安全最優先。自分は×なんだ、と思わせなければ良し。叱る・怒ることもOK。既にされているようだけれど,どうして飛び出してしまうのか?の気持ちを否定せずに本人から丁寧に聞き取っておられるのが,◎です。ママはあなたを心配しているんだと繰り返し伝えるのはとても大事。 

・遊びへの誘導  

:先ずは本人の興味優先。自分なら何をやってるのかをよく見て「面白いね」と一緒に覗き込んだりすることから始めます。次第に「お、隣のこれはなんだ?」と興味を広げてあげて。運動が好きな子ならネットが入ったアスレチックのように全身を使うもの、色んな動作ができる遊びがお勧めだが,運動が好きでないなら無理にやらせる必要なし。どうしても出来ないこともあるし,上手くいかないと凹んじゃうから。

 ・姿勢が悪い   

:問題が発生している(例:極端に姿勢が悪くて食事ができない)場合でなければ,頻繁に言わなくていいのでは。姿勢→背中をぴん,のような子どもに判りやすい言い方で。 


 受講後,あれこれ考えました。 僕だって本当は・・・と思っているときに「ばかちーん!」と言われたら, そりゃ凹みますよね。うん。ということで,坊ちゃんへの注意喚起や言い聞かせを する際,以前よりちょっとでも「優しく」を改めて自分に言い聞かせています。 あと睨みつけないこと(怒りたくない、声を出したくないとついやっちゃうガーン) 直接言わなくても雰囲気でゴリゴリやるのは,良くなかった。相手の表情が読めない子では無いのに。かあちゃん,大反省です。

 子どもにとって,親って本当に大きくて。親にとっても子どもって大きい存在 なんだけどチュー


 怒鳴る代わりに1回でも多く「大丈夫だよ」って言いたい。お互いちょっとほっとできる関係でいたいです。