サッカー狂-U23


昨日、発表されたロンドン五輪の対戦相手。


スペイン、ホンジュラス、モロッコ。


スペインが強いことについては当たり前としても、2位以上で決勝トーナメント進出が決まる訳だから、このグループには十分にチャンスがある。


ホンジュラス、モロッコ五輪代表の現状を把握していないとはいえ、今までの国際大会のイメージだけでいえば、

隣国韓国よりも恐怖心はない。


メダルを望もうとするならば、この組み分けは大歓迎と言ってもいいのではないか。


もちろん、現時点での五輪代表には足りない点も多く、決してホンジュラス、モロッコを凌駕しているとは言い難い。


とはいえ、香川、宮市など、欧州のハイレベルな舞台で存在感を示している選手がいる日本が決して劣っているとも言えないだろう。


ただ、香川や宮市が呼ばれるのかどうかという話もある訳だが。


個人的には、W杯の方が五輪よりも大事であり重要である事は、サッカーマニアとして当然の事ではあるが、最終予選は今の日本代表であれば香川1人を欠いたとしてもそれなりの戦いを見せてくれるのではないかと思う。


香川のポジションには、磐田の山田、名古屋の藤本がいる。柏木という選択肢もある訳だから、あえて香川を五輪に送り出したいと思う。23歳以下でOAクラスのレベルの選手を投入できるのだから、これほど、魅力的な人選はないだろう。


今まで出ていた選手にとっては、逆に今まで出ていた事を喜ばしく思って頂くほかない。


それが実力の世界の厳しさという事だろうし。


という事で、上に現したのが現時点でのマイベスト五輪代表。


先ずは、オーバーエイジ枠について、いろいろと議論が高まっているが個人的にはこのチームにとって最も課題である守備陣を強化したい。


特にCBの脆弱さは際立っているだけに、ここに2枚使いたい。人選については、今後のA代表との融合も兼ねて、A代表スタメンの今野を選びたい。加入したガンバが不調であったとはいえ、彼個人の責任だけではないし、最終ラインからのビルドアップという意味でも特に彼の存在は重要である。そして、相方にはハイボールに強さを誇る選手が欲しい。


吉田、中澤、栗原、岩政と屈強な選手は多いが、強烈なメンタリティを持ちチームを鼓舞し、真に戦える闘莉王を選びたい。


そして、もう1人は世界最高峰インテルで活躍する長友を選びたい。比嘉はマリノス所属だけに応援したいのが本音だが、攻守に心もとない。攻撃でも左足の精度は決して高くないし、スピードもない。スタミナこそ光り、長友2世と言われたりもするが、守備での課題は大きいと思う。右利きならばカットインしてのシュートに期待したいがそこもまだまだ・・・。


一方、右の酒井宏樹はもはやA代表スタメンの内田を超えているといっても過言ではないほどの存在感を攻守両面で見せている。えぐっていく突破は内田には見られないもので、クロスのスピード・精度も内田以上と感じる。その上で体格を生かした守備力、高さへの対応も内田以上ではないか。


闘莉王がベストかどうかは別としても能力だけを見たなら、この4人が日本全体(A代表を含めても)でのベスト4バックではないだろうか。それを五輪代表に持ち込めるという事は結果を出すためにとても重要な事だと思う。


GK権田はA代表にも呼ばれているし、A代表守備陣と呼んでも差し支えないだろう。


控えには本来ならスタメン候補でもある酒井高徳、鈴木大輔、山村を置く。酒井は両サイドバックが可能であり、サイドハーフでの起用も可能な貴重な存在。


そして鈴木は濱田と見比べた時にどちらがJでの出番があるかという点で選んだ。


山村はこのチームのキャプテンという事もあり、その存在はやはり必要なのではないかとの判断。ボランチとCBをこなすという点でもビルドアップが必要な今野のバックアップ、またボランチの控えとしても使えるので、他のボランチ候補よりは有用だろう。


そして、ボランチはセレッソコンビ。成長が著しく、シンプルに魅惑の前線を活かす為には彼らの様にある程度守備力が計算できる選手が重要だろう。控えは山村。


右は清武、トップ下は香川、左は宮市を選んだが、流動的にプレーすることで相手DFを混乱させたい。トップの大津もどちらかと言えばサイドアタッカーと呼べる存在だけに彼も含めた4人が流動的に動くことでゴールに迫りたいというのが攻撃の考え。


前線の4人についてはもう調子で選びたい。東も清武に迫る活躍を見せているし、原口のドリブル突破も必要不可欠。そして、永井を選んだのはスピードだけではない成長が今季のゴールなどでも感じるから。


本当なら前線でボールを収めてくれる選手を選びたいという事が本音だが、A代表にも完全にフィットしたとは言い難い前田、怪我したらしい李、ハーフナーはでかい割にポストにはなれないとA代表で示してしまっただけに、A代表を含めても人材不足。


OAではなくとも、大迫がいるが、大迫には強さを感じない。上手さはあるし、連携面でも支障なくプレーしそうだが、悲壮感を感じさせた気迫からのゴールというものを感じないFWにはまったく魅力を感じないだけに、この大舞台には必要ないのではないかとの考えに至った。



という事でこの18人。


GKが2人、DFは6人。うち、CBは3人+山村。サイドバックは酒井が両サイドできるので左右2枚と計算できる。


ボランチは3人。(ここが1枚足りないという気がしている・・・)


流動的な前線は7人。(ボランチ出来る選手を選び、1人外すという考えもある・・・)



右は清武、宮市、東、大津と使え、左は宮市、原口、大津、清武、永井、トップ下は香川、清武、東、原口、大津。


並べていけば、とりあえず皆できるのではないかという魅惑の前線。


唯一、ボールを収められるFWこそいないが、パスワークが武器のこのチームであれば、逆にパスワークに特化したトップという考え方でもありなのではないかとも思うし、大会前に是非試してもらいたい。


最後に、ここに選んでいない選手について。


先ずはこないだバイエルンでのスタメン出場を果たした宇佐美。

能力だけなら、永井を外して、選びたいとも思うが、タイプ的にあまりにも香川、原口、清武のポジションとかぶりすぎ。東と比べても所属チームでの出番やこのチームでの経験を加味しても、やや厳しい状況にあると思う。


そして、斉藤学。マリノスの期待の若手だけに選ばれたら嬉しいが、香川、清武、宮市に勝てる選手ではない。チームの状況が最悪であったとしても、ドリブルが武器の選手ならば単独突破からのゴールをせめて4回ぐらい見せてくれないと、選ばれるのはきついか。


いずれにせよ、メダルを狙いに行くという覚悟が伝わる人選をしてもらいたい。