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AFC U-19 CHINA 2010
Quarter Finals |
| 会場 | リンジー・スタジアム (中国) |
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| 主審 | ? (?) 評価B | ||||
(JPN) |
2-3 |
(KOR) |
日 本 |
韓 国 |
Min. |
Event |
Team |
Name (memo) |
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14 |
GOAL |
JPN |
指宿 洋史(R) |
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31 |
GOAL |
JPN |
指宿 洋史(PK:R) |
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32 |
GOAL |
KOR |
キム・ギョンジュン(R) ←チ・ドンウォン(P:H) ←ノ・ドンゴン(LF:R) |
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45 |
GOAL |
KOR |
ファン・ドヨン(L) ←イ・ギジェ(R-CK:L) |
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45+2 |
GOAL |
KOR |
チョン・スンヨン(FK:L) |
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63 |
交代 |
JPN |
酒井 高徳→ 26 加藤 大(LH) |
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71 |
交代 |
JPN |
菊池 大介→ 9 永井 龍(FW) |
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75 |
交代 |
KOR |
チョン・スンヨン→ 7 ユン・イルロク(DH) |
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78 |
交代 |
JPN |
指宿 洋史→ 14 杉本 健勇(FW) |
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87 |
交代 |
KOR |
キム・ヨンウク→ 8 ベク・ソンドン(P:R) |
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90+2 |
交代 |
KOR |
キム・ギョンジュン→ 41 ユ・ジェホ(RH) |
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Man of the |
KOR |
キム・ギョンジュン |
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韓 国 監督:イ・グァンジョン (4-4-2) |
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1 ノ・ドンゴン |
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20 チャン・ヒョンス(C) 5 ファン・ドヨン |
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17 イ・グァンジン |
3 キム・ジンス |
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14 キム・ヨンウク 10 チェ・ソングン |
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11 キム・ギョンジュン |
13 イ・ギジェ |
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33 チ・ドンウォン 39 チョン・スンヨン |
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12 宇佐美 貴史 23 指宿 洋史 |
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8 酒井 高徳 |
7 菊池 大介 |
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6 藤田 息吹 |
10 六平 光成(C) |
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5 阿部 巧 |
19 岡本 拓也 |
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3 平出 涼 13 遠藤 航 |
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1 中村 隼 |
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監督:布 啓一郎 (4-2-2-2) 日 本 |
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AFC U-19選手権。
2年前の前回大会も決勝トーナメント1回戦で韓国に敗れた。
エース香川が出ていなかったという大きなマイナス要素もあったが、0-3の悔しい敗戦に終わり、U20W杯出場権を逃した。
そして、今大会。
スコアは2-3だったが、敗戦である事は変わらない。
前回大会の内容は観戦していないのでわからないが、少なくともこの試合の内容は負けるべくして負けたと言わざるを得ない。
布監督はこの敗退の結果は自らの責任であり、課題はプレッシャーのきつい中でもつなげるテクニックが足りない事だと語った。
しかしながら、テクニック云々ではないだろう。
その最たる点は、CBの脆弱さに他ならない。
遠藤、平出共に、176cm。
当然ではあるが、韓国は、シンプルにロングボールをFWに当ててくる戦術を遂行。相手FWには187cmのチ・ドンウォンがおり、この身長差を活かして制空権を完全に掌握。高い位置で基準点を作られ、再三の様にカウンター、サイドアタックを受け続ければ失点は免れない。
1失点目はGKのロングボールによるカウンターから始まった。この正確なボールを長身チ・ドンウォンがヘッドで反らし、それを右サイドからあがってきたキム・ギョンジュンが叩き込んだシーンだった。このチ・ドンウォンと競ったのが遠藤。ロングボールをワンバウンドさせてしまい、高さでは全く勝てず、ヘディングでのパスを許してしまった。
2失点目はCKから。今度は平出が相手選手のマークにつききれず、あっさりとゴールを奪われた。
遠藤も平出もスルーパスに対してはスピードもアジリティもあるのでまずまず対応していたが、DFとしては小さい2人をCBとして組ませる事は、守備面で大きなリスクを背負っていると、布監督は考えなかったのだろうか。
テレ朝の実況は、このディフェンス陣の競り合いでの対応について、「なすがまま」、「無抵抗」と激しい表現をしていたが、それも一理ある、酷さだった。
更に、遠藤はパスミスで危険なシーンを献上するなど、何の為にこの小さいCBを使っているのか、全く意味がわからない。これはボランチに言える事でもあるが、それは後に書くことにする。
3失点目はFKから。壁の脇を抜けてきた、プロならばキャッチ出来るだろうシーン。GK中村は触りながらも手の上を抜け、またもや簡単に失点。状態の悪いピッチでボールが跳ねた様にも見えなくは無いが、それでも止められるレベルのボールスピードだったと思うのだが。余りにも痛過ぎる失点。モンテの若手GKという事で期待していたのに、こんなミスで存在感を高めるとは残念でならない。
というか、今大会初戦と2戦目でスタメンだった川浪を何故使わなかったのだろうか。3戦目から出場した中村は元々スタメン格という事だったが、風邪をひいたせいで、ひとまず今大会のスタートは川浪だったそうだ。だが、2戦出場した川浪のプレーと3戦目の中村のプレーを見比べると、どちらが安心してみていられるかと言われれば川浪だった。中村を贔屓目で見ていても、ファーストチョイスは川浪だと思うほど、3戦目での中村はキャッチングなどに不安を除かせた。
そして、この試合でやってしまった訳だ・・・。後半は、ファインセーブを数発見せ、危険なシーンを救ってくれたとはいえ、DFとの連携面も課題ばかりで、今後、代表に呼ばれる可能性は大きく減退した気がする。
続いては、ボランチコンビ。
初戦では好印象だったムサカだが、この試合では全くいい所なし。ポジショニングが中途半端で守備でも攻撃でも力になれず、プレッシャーが早い中で判断の遅いシーン、精度の低いパスが目立った。ただ、パスミスについては相棒の藤田の方がより酷かった。ミスが目立ち過ぎで完全に韓国代表に穴として狙われた。再三、彼の所で奪われてはカウンターを喰らった。単独では潰される、若しくはパスミスをするんだから、周りももっとサポートに行くべきだった。そして、中盤前目もセカンドボールの競り合いでは常に後手に回った。味方が苦しんでいるのに誰も下がらず、ただ各々欲しい場所でボールを待っていてもチャンスは生まれない。
前半中盤から、終始韓国ペースで推移した理由はボランチの出来に原因があるだろう。それが故に前半3失点したとも思えるし、そんな状況下にありながら、布監督はハーフタイムで何一つ変える事も出来なかった。
ダブルボランチ2枚と遠藤を下げて、後半頭から勝負に挑んで欲しかったが、そんなギャンブル的采配が観られるはずは無く、後半も決定機を1,2回作っただけで、結果として2大会連続のU-20W杯出場を逃す事になった。
布監督は、後半からゲームを変えられなかった采配面、そして不安のあるCB2枚で勝負せざるを得なかった選手選考面の2つで至らない点を示した。特にCBについては控えを見ても180cm以上がおらず、今後が心配になってくる陣容でもある。多少、荒削りでもいいからデカイ選手を常に代表に呼んで刺激を与えるなど、ただボール扱いだけに長ける選手の集まりにならない事も代表の運営には必要な考え方ではないか。
日本の若手を育成する貴重な場面をまたしても逸した事は、決して「残念でした」、「これを糧にして。次に」という言葉で終わらせていいとは思えない。
また、高さでは勝てなくても、ハイボールに競り合いに行く気概や球際で負けないという迫力すら、韓国代表が常に上回った。監督だけではなく、闘った選手たちにも不甲斐無い面があった事により、メンタル面も含めて総合的な物足りなさが際立った。
後半終盤。ようやく得た高い位置でのスローインのシーンからのフリーな選手同士のパスミスには、
実況も「信じられない」の言葉を(苦笑)
確かに、このシーンで「終わったな」と感じたが。
彼らの戦いには期待していただけに落胆が大きい。
悪い話はここまでとして、次は今大会見事に得点という結果を出したFW陣について。
指宿は試合後のインタビューで、もう「このチームがこのメンバーで集まる事はない」という様な事を語っていた。
手前勝手にその意味を解釈すれば、
「こんな無様な逆転負けを喫するチームのメンバーが全員揃って、次も代表になれる訳ねえだろ!!」
といった感じかw
FW不足の日本で1人気を吐き、2ゴール。PKも含まれているが、それも自ら奪ったPK。彼の強さは韓国代表CBですら対応に苦慮していたのだ。
スペインで逞しさを手に入れた指宿には今後も注目したい。
最後に、このプラチナ世代と言われた代表のエース宇佐美と永井について。
少ないながらもチャンスがあればシュートを打っていくという姿勢は評価できる。ただ、エースと呼ぶにはまだまだとも思える出来でもあった。アイデアは感じるが周囲との連携は噛み合わず、枠内シュートはあっただろうか。得意のドリブル突破も韓国相手には発揮できず。ガンバでJ得点ランクに顔を出すぐらい決定力を高めていってもらわないとね。
永井は後半からの登場でバーを叩く決定的なシュートを見せた。あれが入っていれば、試合の流れがどう転んだかはわからない。スピードとシュート意識の高さは魅力的で今後、攻撃的なセレッソの中で飛躍的に伸びて行ってもらいたい選手だ。
この3人のFWが、今後どんな成長をしてどんな結果をだしていくのか、楽しみに観て行きたい。
<自己満採点>
GK 中村隼 5.0
CB 遠藤 4.5
CB 平出 5.0
RB 岡本拓 6.0
LB 阿部巧 5.5
DH 六平 5.0
DH 藤田 4.5
RH 菊池 5.5
LH 酒井 5.5
ST 宇佐美 5.5
FW 指宿 6.5
LH 加藤 5.5
FW 永井龍 6.0
FW 杉本 5.5
監督 布 4.5
