メッシのハットトリックはなーんとなくイメージできるのだが、イグアインのは想像できない。

リーガでハットトリックをやってのけたんだし、アルゼンチン代表を、いやマラドーナを救うゴールを奪える選手なのだから、優れている事は間違いない。

ただ、世界で輝く大半の選手には何らかの個性があると思っているだけに、イグアインの武器とは何だろうかといつも考えてしまう。

例えば、メッシ。

もはや言うまでもない世界一のドリブラーである。特に細かなタッチで狭いスペースを突破する事に長けており、パンチ力は無いけれど高いシュート精度でゴールを陥れる選手。

クリスチアーノ・ロナウドは技術は勿論高いが、メッシよりもフィジカルに特化した選手であり、スピード・パワーはメッシとは比べものにならない。ヘディングやFKでのゴールも頻繁に見られるし、ゴールの形を幾つも持ち得る選手。

エトーについて言えば、個人突破で何かを魅せられる選手ではないが、スペースをつく動きに優れ、また周りを活かすプレーにも長けている。何と言っても一番は脅威の得点力だろう。

とまぁ、あげていけばいくらでも個性のある選手はいるが、それぞれパターンを持っており、それが大舞台であろうとなかろうと発揮されている所がスターたる所以なのだろう。

その点においてイグアインは何が武器だろうかと悩む。

リヨン戦で彼が惜しいシーンを決めていればホーム開催のCLファイナルの道は閉ざされなかった。

決定機に顔を出せる選手である訳だから、勿論スペースに出る動きは秀逸だろうし、スピードも持ち合わせているから、単独突破も得意だと思っている。

ただ、現在のレアル・マドリーで1トップに起用されて良くわからなくなった。元々、サイドアタッカーとしてもプレーできたはずで、FWとしてもサイドアタッカーとしても器用にプレー出来る選手はベンゼマにしてもアンリにしてもクリスチアーノ・ロナウド、ひいてはルーニーだっている訳なんだが、イグアインだけはどうも1トップに収まるタイプには思えないのだ。

古い考え方でデカイ選手にあてていくという平山的な考えではなく、ポストワークという点においてイグアインという選手はどうなんだろうかと思うのだ。

クリスチアーノ・ロナウドもカカもベンゼマもどちらかと言わなくとも、自らゴリゴリドリブルで仕掛けて、味方を囮にして自らのシュートコースを生み出せる選手ばかりだから、イグアインが上手く絡まなくても別段支障が無いのかもしれないが、リヨンに敗れた事を考えるともっと攻撃の幅を増やして決定機を増やさなければ世界最高クラブへの道は遠いんじゃないかなと考えてしまう。

まぁ、それでリーガを優勝できるならそれはそれで十分世界最高クラブのレベルにあるとは思うのだが、そこで、うーんと悩んでしまう。

イブラヒモビッチの様にフィジカルが強い上にポストワークも上手く、且つ自らもゴールに向っていける選手が最も理想的な1トップだと思うが、そんな選手は世界中を探したってイブラしかいない事もわかってはいるんだが、ファンニステルローイを追い出す必要性があったのだろうかという所に疑問も持ちつつ。

まぁ、今後もイグアインがゴールを量産していけば自ずと彼のスタイルがわかってくるかもしれないから楽しみにしておく。