俊輔がマリノスに復帰するという可能性が高まっている。



このブログを読んで頂いている方にとっては、私が俊輔の大ファンである事は十二分に伝わっているとは思う。




それをふまえて、あえて言うが俊輔こそが私にとって最高のサッカー選手であり、誰よりも大好きなサッカー選手である。


その俊輔が苦闘しているリーガでの戦いについて、いろいろな意見が聞こえてくる。




俊輔のパフォーマンスが落ちたから。




もう年だ。




リーガでは通用しなかった。




そういった考えを見聞きするにつれて、苛立ちを覚えている自分がいる。




無論、スポーツの世界は結果こそが最重要項目である事は認識済。




スタメンを奪えず、ノーゴールである俊輔が結果を出せていないという見方もあるだろう。




しかし、アシストはしているし、最近の出場機会の減少には負傷も影響している。


あのアンリでさえ、リーガで通用しだしたのは2年目から。世界最高クラスの選手でさえ、苦労するのだ。




それを1年も経たない状況で先に挙げた言葉を発するというのは余りにも浅慮ではないだろうか。


勿論、人には好き嫌いがある訳だし、俊輔が嫌いだというサッカーファンも少なからずいるだろう。私の親友でも俊輔の球離れの遅さなどを挙げて嫌いだという奴もいる(笑)




嫌いなものは嫌い。




その方に、好きになってくれと頼む気などないし、頼む事でもない。それはそれだから。


しかしながら、チームの中心人物として君臨し、短期間に行われるW杯よりもレベルの高いUCLでチームを16強まで導いた力はサッカーファンならばリスペクト対象でもあるだろう。





現時点、結果という点においては、現役選手の中で最も優れた日本人サッカー選手である。




それを忘れないで欲しい。


ただ、それを前提として期待していたのに、ダメだったねという安易な発想も頂けない。




期待していた人のどれだけがエスパニョールでの俊輔の戦いを観戦したか。


見てもいないのに、とりあえずスポーツニュースやスポーツ新聞を鵜呑みにするか、そこから毛が生えた程度の考えしか生み出せないのだとしたら、やはり浅いとしか思えない。




先日のマラガ戦。




俊輔はたった5分間だけの出場に終わった。




悲しい事だ。


ただ、この5分間に俊輔の意地が感じられた。ポジショニングは高く、果敢なドリブル突破と得意のパスでチャンスを作ろうと模索した。実際、彼はリーガのDF2枚を得意の切り返しで抜いている。たった5分間でだ。5分なんて、あっという間。ボールが1度も来ないまま終わる事だってあるだろう。




何をもって通用しないというのか!?


通用しているではないか。




カカやメッシ、クリスチアーノ・ロナウド。世界一と目されるスター達ですら毎試合ゴールが出来ない世界最強リーグである。




これもしっかりと認識してもらいたい。




そして、もう一つはどんなに個人能力が高かろうとも、サッカーはチームスポーツだということだ。チームでやるからには、仲間同士のコンセプトや約束事を決めておかなければ、ただボールに群がる小学生低学年の体育の時間のサッカーと大差なくなってしまう。




そのコンセプトや約束事を遂行させる為にポジションがあって、フォーメーションがある。


それらを誰かが指揮しなければ、意見はまとまらない。だからこそ、監督がいるのだ。




その監督の目指すサッカーに、もし選手のプレースタイルがあわないとしたら。




それは機能しない。輝けない。使われないのだ。




例えば、高さは際立っているが足が遅いFWがいたとする。この時、そのチームの監督がカウンターサッカーを志向していたらどうだろうか。


スピードのある選手を重要視するに決まっている。




例えば、カバーリング能力は高いが、上背が無いDFがいたとする。この時、そのチームの監督が最終ラインは高さのある選手を第一に考えているとしたらどうだろうか。




上背の無い選手は控えになるだろう。






エスパニョールは、シーズン当初こそポゼッションサッカーを志向し、それが故に俊輔を獲得した。しかし、ポチェッティーノはチーム全体にその戦術を浸透させられず、結果としてはDFがロングボールを当てる展開ばかりが続いた。そして、これが勝利につながった時もあった。結果、ポチェッティーノは自らの考えを押し通すのではなく、沢山の選手が持っていたプレースタイルに合わせてチームを作る事にしたのだろう。




これがCBパレハの正確なキックからのカウンターサッカーの完成につながった。エスパニョールの前線にはスピードのあるサイドアタッカーも十分に揃っていた事もあり、また、そのほとんどの選手がスペイン語で意思疎通する事も出来た。




言うまでもなくポゼッションサッカーでこそ活かせる俊輔の居場所は失われた。




これが出られない理由である。




勿論、数少ないチャンスで俊輔がゴールを生み出していれば状況も違っただろう。だが、そうはならなかった。




そもそも先発してゲームを組み立てること、パスを中心にチャンスを生み出すことこそが彼の本来の力である。ゲームの途中からドリブルやスピードや高さで状況を打開する事に長けている訳でもなく、ゴールを望まれるストライカーでもない。




要は、俊輔の使い方が間違っていたと思うのだ。




それを俊輔が主張したかどうかはわからない。いずれにせよ、通訳がいない事がマイナスにばかり作用したという所だろう。




以上の事から、俊輔の現状について、私が思う事は、そもそも彼は力を試す環境にいなかったということ。




そういった状況において中身を無視して外観からのみで判断されるのは、ファンとしてはやはり悔しい。




今季、W杯が無ければ彼はまだ欧州での挑戦を続けていただろう。来季、プレミアを目指すミドルスブラからだってオファーはあった。まだヨーロッパでやれる力があるにもかかわらず、彼の中で最も大切であるW杯の為に最善を尽くしたいという考えがJ復帰という考えにつながるのだ。




都落ちでもなければ、通用しなかった訳でもない。




ただ、W杯の為に。




それが彼を動かしている大きな原動力である。






沢山の意見がある事は当たり前で、これらの考えを押し付けるつもりはない。




俊輔を何度も見放してきた人達を、魅惑的なプレーで狂喜乱舞させて見返してもらいたい。





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