加藤シゲアキさんの「ピンクとグレー」を読みました。
ネタバレが恐らくあります。

タレントさんが書いた本は、「どうせたいしたことないんやろ」という偏見があり(ごめん)その分ハードルが低く、実際に読んだときに出来がいいとより感動できるという理由で読むのが好きです(ひどい)
あと単純に知っている人が、どういう話をかくのかっていう興味もあります
ただその人を知っている分、一人称の話だと特に主人公を脳内で勝手に作者で想像してしまうからそこは少しいけない

「どうせたいしたことないんやろ」ってさっき書きましたが、この本はその感想を打ち破る大変素晴らしいお話でした。正直予想を遥かに越えた出来に驚きを隠せず、動揺して最後のページから読んでしまったものです。なんでそんなことしたんだろう……
すぐに不穏な空気を察知し、この本はもしかしたらバッドエンドかもしれないと理解しました。同時に、結末が気になり早く読み終えなければという気持ちが沸き上がりました

主に二人の青年の関係を描いた青春小説で、芸能界で成功したものとそうでなかったもの、主人公の心情がとても丁寧に綴られています。終盤、主人公は親友を演じることになるのですが、彼をどんどん理解し一人の心のなかで2人の気持ちが混ざり合っていく様が少し怖く、とても迫力を感じました。
没入感がとてとあります。半分くらい読んだところから読むのをやめることができなくなり、「止まらねえ」ってなりました
文章はとても読みやすく、わかりやすいです。素敵な比喩もたくさんあり、きっとたくさんの本を読んでいる人なんだなと思います。ただ少しかっこつけてるのが鼻につくところもあります。ごめん。なんか、書いてやったぜ感を感じ取れる時が結構ありましたp(^-^)q

最初は時系列がバラバラでイライラしたものですが、どんどんストーリーが面白くなって来て、本のなかで作者の成長を感じました。

先にこの本はバッドエンドかもしれないと思ったことを記しましたが、全て読んだあとでは違った感想を持ちました。
きっとりばちゃんは死んだと思うんですが、自分はバッドエンドと思いませんでした。
りばちゃんがすごくごっちの気持ちを理解しようとする姿勢が心に響いて、うまく言えないけど今まで抱えていたものを解放できてやりきったって感じがしてきて、後悔がなくなったんでは……と読み取りました
なので、たぶん周りの人から見ればこれからって時に……!って感じでしょうが本人の気持ちになってみれば、きっとこの映画が公開されなくても、ごっちの気持ちをわかることができたってことが意味のあることだったのではと思います

しかしごっちのお母さんは二人の子供を亡くしてしまって本当にかわいそうだな
しかも自殺なんて

一ページだけの章で、叙述トリックっぽいとこがあって、こいつら……ってシーンがあるんですが実はそれはあとから寝ている風な彼は死体だとわかるんですが、
「彼の出掛ける時間を待った」
とあります。ここの意味がわからないです
出掛ける時間とは……
ggっても出てこないいきになるのでファンレターでも書こうかと思いましたがそういった気力もなく、気になって夜も眠れないので加藤シゲアキさんのことを調べたらラジオをやっているようなので、メールでも送ったら答えてくれるのかしら
でもメールを送ることはできてもラジオを聞く気力がないです。

話変わるけど自分はTOKIOが好きなので、レディオボックスをたまに聞いています
めっちゃ面白くていつも爆笑しているのでお勧めです!!
しかし何度メールを送ってもぜんぜん読んでもらえません……才能がないんだと思われます