木曜日は髪を切って、その足でサロンオーナーのシャンテ兄さんと久々に一席設けましょうとなっていたので、午後半休を取得してのんびりまったり夜の宴を待つつもりでした。

が。

サロンの予約は18時、行こうと思っているお店の予約は20時半。午後半休は12時過ぎたら入れるので、さてこの空き時間をどうしようと思惟したわけです。

そこで哲人・ぜるの下した結論。


「分田上、行けるんじゃね?」( 移動時間アバウトで1時間半~2時間)

勤務地は銀座のわたくしが思い立ったこの分田上(わけたがみ)は八王子市南大沢に居を構える知る人ぞ知る熊本ラーメンの銘店。雑誌掲載はされることもあるものの、積極的にそういう路線で売り出しているわけでもなく、自然体の運営をなさっているので口コミで安定した人気を誇っていらっしゃる…というお店。

そして、ぜる史上最高のラーメン店と思っている店でもあります。

ただ、いかんせん場所が遠いのと、スープ切れ店じまいがあったり、たまにある臨時休業の日を引いてしまって店が開いてませんでした、というのを八王子市民の時代からこれでもかというほどに食らってきました。で、3年前に埼玉から出かけて行って臨時休業食らった時からさすがに学習して、必ず電話をして繋がったら行くというのを試みているのですが、有休取って狙い撃ちしようとしたらつながらずに断念、という流れを近年繰り返していたのでした。

なので、まずは電話をしてみて…というところだったのですけど…。

今日は…つながりました!!!

「あ、たぶん顔を見ていただければたぶん思い出して頂けると思いますので…3時前にはつくと思いますー」

テキストに起こすと昼めし食いに行くのに何言ってんだこいつ状態ですが、まぁそんなコメントをTELで伝えていざ八王子へ!

銀座から移動を約1時間半、途中で鹿鳴館のお菓子を手土産に買って、はるばるやってきました!!




お店は変わらぬたたずまい…。さすがに14時半過ぎともなると行列はないですね。待ち無しの店内にいざ突撃!

「ああ!!あああ!ああーーーー!!!!!」

と、ご主人おかみさんお母さんと皆さん声を上げてくださいました(笑)。

実に久々にご対面かないました…そして店内に入れました…。こちらもただただそこにまずは感動。とりあえずお菓子をお渡しして、今日この日に着座できるまでのロングストーリーを延々語らせていただきました。もちろん言えば言うほど自分の運が悪いのと確認不足が悪いんですけども。

前回が客として来れたのが長男生まれてすぐ来たので5年ぶりくらい、3年前はご主人には挨拶はできたものの閉店だったので、食べられるのは本当に5年ぶり。

「いつものでいいですよね!」と、5年ぶりでも言っていただける幸せをかみしめ。


そしてラーメンが目の前に着丼したとき、思わずに両手で顔を覆ってしまいました。泣くは大袈裟ですが、本当にずーっと欲していたので、もう感無量としか言いようがないですね。





…て、あれ?いつもの=「チーズ乗せ大盛」なのですが…。なんかチャーシューもチーズも多いしさつま揚げ乗ってるしチャーシュー丼とか頼んでないのですが…。あ、さつま揚げとショウガは最近のデフォなのですね。

 

とはいえ、それ以外の豪華なご飯にトッピングの数々は…久々の来店を祝しての歓迎品だそうで…かえって申し訳ない…。

 

まずはスープを一口。相変わらずのクリーミーにしてマイルドに仕上がった臭みのない豚骨スープ。丁寧に仕上げていただいたところにインパクト大の馬油が風味とコクを出してくれる。ザ・分田上の口当たり。これですよこれこれ!

麺は低加水麺で細麺のストレート。味わいも相変わらず。スープにからめて啜るとあっという間にグイグイ行けてしまう魔性のコンビ。絶品絶品!

チーズトッピングでコクに奥行きが増すのも分田上スペシャル。八王子・調布エリアを引っ越した唯一の後悔はこの店との距離が離れてしまったこと、といっても過言ではないです、はい。
 
チャーシューは相変わらず味わい深い良く煮込まれた豚バラ。キクラゲのぷりぷり具合も変わりません。
 
とにかく何がすごいって、5年前、というか10年15年前と比べても味が退化することなくうまくあり続けていらっしゃるのが素晴らしい。完成度の高さがこれでもかと出ている一杯なのです。
 
チャーシュー丼も並行していただいて、本当に胃袋満足。
 
何よりも、ご主人奥さんお母さまの相変わらずのほっこりキャラクターぶりにただただ感涙するばかり。引っ越した先、5年前の来訪のこと、3年前空振りしたけどご主人とはご挨拶したこととか、事細かに覚えてくださってるんですから…。
 
胃も心も満たしてくださる最高の店、分田上は健在でした!
 
絶対また来ます!