花巻東、佐々木監督名言!! | 絶好調まつもとひとしのすべらないブ゙ログ

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『教育なき野球は犯罪だ
  勝利なき野球は寝言だ』
  (花巻東・佐々木 洋監督)

 学校教育や親は一生懸命やることを評価する傾向がある。
たとえ結果が出なくても「あれだけ頑張ったんだからしょうがない」「よくやった」「惜しかった」・・・。
もちろん、努力する過程を評価することは必要だが、だからといって、結果がついてこなければ、努力のしかたが間違っていたと言わざるをえない。
厳しい言い方をすれば、社会に出れば、結果こそすべて。
努力しても、結果が出なければ負けなのだ。

 「人づくりと勝つこと、両方ちゃんとやりたいと思っています。
結果を出すことにこだわる。
結果こそすべてだと思っています」

 結果を出す人間を育てるために、佐々木監督はこんな言葉をいつも心に留めている。

《人にかけるもの》
    時間をかける
    いい言葉をかける
    期待をかける
    負荷をかける

《人に与えるもの》
    環境を与える
    責任を与える
    夢を与える
    愛情を与える

 そして、自分自身にもこんな言葉で結果を出すことを意識している。

 『教育なき野球は犯罪だ  勝利なき野球は寝言だ』

 「勝てない野球で教育論を語るのは気持ちが悪いですよね。
ところが、学校教育はどっちかというと『一生懸命やってるね。努力してるね』と言う。
生徒には、言い方は冷たいかもしれませんが『結果の出ない練習、努力は無駄だ』と話しています。
一生懸命やるのも、努力するのも当たり前のこと。
やらないのは論外です。

 会社に入って、100件営業に回って契約ゼロで帰ってきて、社長が『お前、100件も行ったのか。頑張ったな』とは絶対言わないでしょう。
10件行って8件契約を取ってきたほうが『頑張ったな』と言われるんです。
それを学校では、頑張っていること、一生懸命を評価してしまう。
認めてしまう。
だから生徒に『結果を出せ』と言うんです」

 生徒の中には、一生懸命やっている自分に酔っている者もいる。
 「今日は1000本スイングした」と満足感に浸る。
だが、試合で打率0割なら、その1000スイングは意味がないのだ。
 「一生懸命やっている」というのは人に対して言う言葉。
人から言われる言葉。
自分で言う言葉ではない。

 「結果を出すためにどうしたらいいか。
その考え方を学ぶことが野球で一番培うものだと思うんですよ。
交通量を調べないで、いきなりコンビニを建てたところで儲かりません。

 車の種類まで調査して、『トラックが多いな、じゃあ、トラックを止める駐車場が必要だ』と分析する。
分析しないで、研究しないで、仕事したって結果は出ないんです。
研究して、今の自分は何がよくて何が足りないのか考える。
それをしないでやっていると、まったく結果は出ないんです。

 生徒には『稼働するな。成果を出せ』と言っています。
成果を出すためには何が必要か。
ただ『今日も頑張った。一生懸命バット振った』というだけではダメ。
自分の強み、弱みを知る。
分析、研究をしてみる。
他と比較してみる。
物事を客観的に見る能力がなかったら、絶対に結果は出ません。
日々の行為で、未来の結果が決まるんです」

 一心不乱に物事に取り組んでいると、視野が狭くなりがちだ。
他の人から見えることも、自分自身は見えなくなる。
その結果、欠点に気づかず、いくらやっても成果が表れない症状に陥る。

 「やる気のある人が無駄な努力をしても、ただやる気の無駄になっているだけ。
自己評価も大事ですけど、他者評価も大事ですよね。
客観的に見る、修正する能力を養うというのが、相当大事かなと思います」

 客観的な評価を知るのにもっとも簡単なのは人に聞くことだ。

 「今、自分に何が足りないのか。
ちょっと監督に聞いてみる。
 『何が足りないですか?僕に何を求めてますか?』と。
聞く能力が大事だと思うんですよ。
聞かないで、自分の都合で頑張っているからだれからも評価されない。
結局、評価するのは上なので、生徒にも『どんどん聞きに来いよ』と言っています。
 『オレが嫌だったらコーチでもいい。オレはいろんな選手を使うから。背が低くても使うし、打てなくても使う。その代わり、こういうことを求めるから、それをやってくれればいいよ』と」

 聞くイコールどうしたらいいか教わるということ。
教わり方で結果も変わる。

 「そもそも学校の勉強って、答えを出すんじゃなくて、学び方や教わり方のいろんな方法を学ぶことだと思うんです。
例えば、普段授業を寝たりしている子がテスト前に、いきなり先生に『出るところ教えてください』と言っても無駄。
相手の気持ちを考えていないからです。
そのためには授業を一生懸命受けていないといけない。

 結果を出すのに一番大事なのは"効率的で効果的"か。
テストを作るのは先生なのに、先生のところへ行って聞かない手はないと言っています。
自分の都合で勉強するから結果が出ないんです。
 『僕は70点取りたいんです。頑張ってるけど、頭が悪いからわからない。どういうところを勉強したらよろしいでしょうか?』と。
10個教えてくれたら、8個くらいは出ます。
全部教えたら大変だから、ダミーも2個くらい教えますけどね。
そうやって教えてくれる状況を普段からつくる。
授業をしっかり受ける、そうじをちゃんとやる、先生の荷物を持つ・・・。
そうやっている子が聞きに来たら、『こういうところが大事だぞ。勉強しとけよ』と絶対言うんです。
それと、ウチの学校ではテスト前に点数の低い子を呼んで、事前指導をしています。
そこでは結果が出るところしかやっていないわけですから、家で2時間教科書を開くよりよっぽど効率的ですよね」

 ピント外れの一生懸命はなんの役にも立たない。
結果を出すためにどうすればいいか考え、工夫する。
ただ一生懸命やることよりも、それが大事だ。
 
「学校の勉強で物理が何か仕事に役立つというのはそんなにないと思うんです。
それよりも、勉強のしかた、学び方、教わり方、取り組み方・・・。
それが最後に残ると思います」

 大事なのは学歴よりも学習歴。
何をどのように学ぶのか。
成功の決め手になるのは、どれだけ時間を費やしたかではなく、どのように時間を使ったか。
学び方を知っている人間が、結果を出せる人になる。

心をつかむ高校野球監督の名言
(田尻賢誉・ベースボール・マガジン社)より

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