(伊豆半島、静岡函南の南方から富士をみる。)
今回は前回に続く内容です。
今夏の受験が思わしくなかった方向けの話です。
今回は、経験者の年内コースの申込みに付き確認します。
既に判断の時期は過ぎていますが、今後に生かして頂ければと思います。
それでは今回分、以下どうぞ。
1.経験者の年内コースの利用-1
結論から述べると、本コースを申し込む必要はありません。
その理由は以下の2つです。
(1) まず、年内は、本試験直前の70%程度の内容しか確認しません。
(2) コースのコンセプトが「忘れ止め」なので、本来の目的を逸脱します。
元講師が述べるのは憚られますが、特に(2)。
忘れ止め程度の話に時間を使ってカネを突っ込むのは何とも勿体ない話です。
年内の目標は「年明け第1回講義までに本試験レベルを目指す」ことでした。
他人の努力を掻き分けて合格することが本筋です。忘れ止めでは心許ありません。
1.経験者の年内コースの利用-2
時効なので、今ならいえる話です。
当方は、個別相談を受けた際に年内のコースを勧めていませんでした。
年内の講義が「忘れ止め」レベルであることは、受験生時代から知っていました。
実際、受講は何度かしましたが、合格には役立ちませんでした。
当時の担当講師も「年内は忘れ止めで充分ですよ」でしたし、
受験生側も「これでいいのだ」と勘違いを引き起こすようなコース設定でした。
これは、受験が勝負事なのだという前提を専門学校自らが忘れ、
必要な情報の1つを伝達する役割を放棄したことに他なりません。
きちんと「そのレベルに合う人向けのコース」であること、
これを明言した上で販売すべき商品だ、個人的にこのように考えています。
1.経験者の年内コースの利用-3
前述にも増して年内コースを勧めなかった理由、
それは、完全独習の方が遙かに効率がよく、結果も出たからです。
つまり、方程式として明確に確立できた方法を放棄してまで、
敢えて忘れ止めに時間を割く必要はない、逆行する必要がないのです。
また、参加者も少なく、ランキング等のデータ取りにも不適格。
あらゆる面で+αが生じないことも原因の1つでした。
1.新規科目との関係
本来であれば、今夏の本試験で1点でも曇りがある場合。
不合格の確率が出てしまっているのなら、年内独習は実行すべきだと考えます。
新旧両科目がある場合には、資源(=時間)の配分に注意する必要がありますが、
旧科目に注力した方に優位性があるのは確かです。
例え新規科目に着手していたとしても、旧科目から離れるべきではありません。
離れてしまうことは即ち、一度極限まで上げたレベルを下げることだからです。
下げれば回復させるための往復距離が伸び、無駄が発生します。
合格のための条件の1つは、その往復距離を縮めることが求められます。
従って、新規科目は合格発表後に追いつけるレベルを維持することでどうでしょう。
合格発表もだいぶ早まりましたから、以前に比べて1ヶ月分多く伸び代があります。
1.再確認-1
前述の話に戻ります。
以下は講師への批判でなく、客観材料として捉えて下さい。
「年内は忘れ止めで充分ですよ」、講師がこんなことを言った場合。
試験は勝負事なので絶対に信じないで下さい。気を抜かないで。
彼らの大半は優秀であり、学業専念の時期に講師になった面々が多いのです。
優秀な人間が充分な時間を有していれば、結果を残すのは容易い話です。
しかも、彼らはアナタたちが必ずしもそういう人間でないことを知りません。
大半の受験生は人並み以上の努力が必要であり、持ち時間も少ないのです。
両者には想像を絶する壁があるのに、彼らは壁の遙か上からアドバイスをする。
常人が手の届かない場所から。そのアドバイス、有効だと思いますか?
1.再確認-2
当方は優秀ではありませんし、当初素直にそのアドバイスを受け入れました。
しかし、結果は出せませんでした。理由は本ブログで散々記しました。
この場合、お門違いのアドバイスは何も役立つことがありませんし、
時として害毒を撒き散らす素にもなり得るものです。
結局、受験勉強は、教材やカリキュラムが準備されているとはいえ、
自分を客観視して最適の勉強法を編み出さねば結果は出しづらいのです。
いや、出せるかも知れませんが、それは一体何年先なのかが判らない。
勝てるはずの勝負を丁半博打に格下げして憂いている、そうなりがちなのです。
とにかく自分の頭で考えないとね。大切な一歩が踏み出せないんですよ。
与えられたものにどっぷり浸かっていては話が進みづらいのです。
…次回は、年内独習の方法等を少し掘り下げます。
続きはまた次回。
今回もお付き合い、ありがとうございました。