(初夏の谷川岳。まだ雪渓が残っていますね。少し雲が掛かって残念。)

 

 

今回は前回の続きです。

 

今回も、不動産投資に関する情報の偏りを確認します。

必要に応じて前回をご確認下さい。

 

では、今回分、以下どうぞ。

 

 

1.情報に偏りが存在する理由

 

では、情報に偏りが生ずる理由をポイント毎に投下します。

以下をご確認下さい。

 

 

(1) 「不動産投資=物件の取得」だと勘違いしている

 

これは不動産投資の「あるある」です。

不動産投資のキモは物件取得だけにあると勘違いしています。

 

晴れて収益不動産のオーナーになれたらそれで万々歳。

後のことは一切考えなくてよい、何とかなるという思考なのでしょうか。

 

このような情報発信を真に受けてしまうと、

一定確率以上で不動産投資が挫折するリスクが生じます。

 

要するに、物件の見立てが取得重視のため、後々に続かないのです。

 

 

(2) 保有から先を軽視している

 

これも不動産投資の「あるある」です。

物件取得後の事業経営を他人任せにし過ぎているのです。

 

つまり、不動産賃貸業に本腰を入れず、

管理会社任せで唯々諾々としているケースです。

 

情報を適当に扱い、よく調べもせず物件購入に走る。

購入後は不労所得と勘違いして半分放置する。

 

これで思うような結果が出せるのでしょうか。

物件も管理も他人任せのサイコロを振るようなものです。

 

この悪循環に陥ると家賃も入居率も次第に下がります。

そして「それが当たり前であるかのような情報発信をし出す」のです。

 

こうなると次世代の投資家へは悪影響しか出ません。

晒してはならない何か晒すような気がしてなりません。

 

 

(3) 情報発信者に収益不動産を譲渡した経験がない

 

これも不動産投資の「あるある」です。

これは、そもそもの点において…という話です。

 

情報発信者にその経験がなければ発信できないという、

至極シンプルなロジックです。

 

ただ、物件の見立ては、取得時に一生を予測します。

実は、取得時に、最後は高値で売れるかどうかの予測が付くのです。

 

しかし、それを外せば以下の結果が待っています。

「予測しない」「検討しない」「売却時に反省会を開くハメになる」

 

 

1.偏り過ぎによる弊害

 

収益不動産の購入に当たっては、取得~保有~譲渡、

この一生を見通して様々検討・判断することが求められます。

 

しかし、取得に偏れば以下のような事態が発生するリスクが。

それは、「購入できたはよいがその後に苦労し、損をする」ということです。

 

不動産投資が半生を掛けたものであるとの認識があれば、

それなりに慎重さがあって然るべきです。

 

しかし、偏った情報を鵜呑みにすれば、

それに応じた結果しか出ないでしょう。

 

特に、新築の区分マンションや土地活用。

この辺りは儲けが出るスキームを組むこと自体が困難です。

 

にも拘わらず、他の投資形態より取得しやすいスキームとなっています。

 

業者の口車に注意して頂くと共に、

税理士等としてアドバイスする際は、特にご注意下さい。

 

 

 

続きはまた次回。

今回もお付き合い、ありがとうございました。