(息子が小学校から持ち帰った朝顔の8代目。)
(ここ2年室内に置いたら無事越冬できました。今日も元気に花を咲かせています。)
今回も前回の続きです。
多科目受験生の科目の一部切り捨てに関し確認します。
全体の記事を分割しながら進めていますので、
未読の方は初回(今週月曜日)からご確認下さい。
1.科目の切捨てが功を奏する方
科目の一部切り捨てで残りの科目を確実に合格させられる方。
こうした方はもちろんおられますが、前提条件は様々です。
では、どのような方が科目の切捨てによって成果を残せるでしょうか。
一例を挙げると、各科目間の優劣がハッキリしている方。
まずは残す科目に必要な資源(=時間や労力)を集中投入し、
余剰分を切捨て科目に廻す、そんなパターンで勉強しておられる方です。
元々残すつもりでいた科目は「勝負科目」ですから、
切捨て後もハイレベルを維持し続けられるのです。
1.科目の切捨てが功を奏しない方-1(優劣がハッキリしない方)
一方、功を奏しないケースの1は、優劣がハッキリしない方。
全科目に時間や労力を分散投入したため「虻蜂取らず」の状態に。
どの科目も「程々」か「振るわない」状況です。
そのような状況なのでどの科目も優劣が付け難く、迷いが生じます。
そうこうしているうちに時間だけが過ぎ、決断が遅れます。
残念ですが、元々どの科目もそのような状況だったので、
切捨てたところで結果に影響しません。合格率は上がらないのです。
(注) 虻蜂取らず:あぶはちとらず:【類語】二兎を追う者は一兎をも得ず
あれもこれもと狙って結局どれも得られないこと。
欲張りすぎて失敗すること。
1.科目の切捨てが功を奏しない方-2(努力不足の方)
功を奏しないケースの2は、努力不足の方。
元々の努力が不足していればどの科目も成果は出ません。
着手遅延や先送りを連続させた結果がこれであって、
元々限界すら試していないのですから、切捨てたところで何も変わりません。
今まで合格の確率がゼロに近かったものをゼロとして確定させ、
次回も一般・初学からのやり直しを確定させるだけです。
また、切捨てたとしても「肩の荷が下りた」程度の認識で終わると思います。
切捨てた分、残した科目へ真剣に取り組むこともないでしょう。
恐らく、複数科目の状態で「限界ライン」と認識していたものが、
切捨て後の下がった状態で同じ「限界ライン」の認識にすり替わるだけです。
切捨てたところで合格率も変わらない、切捨て後の限界ラインも変わらない、
これなら科目を残して2年パターンの挑戦に切り替えた方がよいかも。
これは当然、先送りという意味ではありません。
次回挑戦時の選択幅が拡がることに着眼します。
年内独習で本試験レベルまで引き揚げて、年明けの経験者・上級に備える。
先々のデキるデキないを憂いても仕方ありません。
今後の最善の選択に向けた下地を作るのです。
また、当然、今夏の本試験は受験すべきです。
確率がゼロでない以上はそれを生かさない手はありません。
1.元々多科目受験が無理設定だった場合
科目切捨てを視野に入れて考えている方の一部。
判断を遡ると無理をしたケースもまま見られます。
科目選択時の予測が甘かった場合。
そして、勉強開始後に不測の事態に見舞われた場合。
元々の物理限界を超えてしまえば、
個々に割り振ることが出来る資源は減少します。
そんな中無理をして多科目受験をする、
頑張りを無駄にしたくない、そういう気持ちで続ける方もおられます。
ただ、この場合には物理限界に到達しているのですからやむを得ません。
早々に計画を練り直し、本試験に臨む必要があります。
こちらに該当した場合には躊躇する必要はありません。
そして、科目切捨ては恥ずかしいことではありません。
努力を怠ったワケではないので、
ご自身に最良の判断をして下さい。
続きはまた次回。
今回もお付き合い、ありがとうございました。