(京都東山永観堂の参門。コロナ前で人、人、人…まっすぐ歩けないくらいでした。)
今回も前回の続きです。
総合問題へのマークの記入法等に関するポイントをお話しします。
今回も、マークを付けることの真の意味を確認し、
今後の皆さんの総合問題解きの結果に繋がるような話をしたいと思います。
では本日分、以下どうぞ。
1.損益計算書へのマーク
冒頭本文のチェックが終わったら、
次は損益計算書にマークを入れる必要が生じます。
この損益計算書へのマーク記入、
意外と苦労されている方が多いのではないかと思います。
その原因は、2つ。損益計算書には
(1) 単純に拾って完了(転記で完了)するものと、
(2) 詳細が以下の資料に展開されているもの、
2種類の資料が同居しているためです。
しかも、(2)は資料間が離れているため、視点移動が大きく、
その分ミスの発生確率も高くなるからです。
受験生の答案を採点していると、
損益計算書からの転記ミス等、ケアレスが多いんですよね。
これは時系列で次第に消滅して行くものではありますが、
充分注意して頂きたいと思います。
2.具体的なマークの記入法
では、損益計算書の模式図にマークを記入し、
番号毎に詳細解説を加えることとします。
【損益計算書】
次いで、以下の模式図を確認して下さい。
ちょっと見づらいのですが、青系の色が付いた部分がマーク、
赤系の色が付いた部分が解説用の枠と番号です。
【解 説】
(1) ①及び②…原則的な表示
・ ①及び②は、前回確認した記入法です。
問題の左側の余白を縦に二分し、左側に大区分、右側に小区分のマークを記入します。
・ なお、②は同時に④の表示もありますが、これは(3)解説します。
(2) ③…〔資料××〕に詳細表示があるパターン
・ ③は、詳細な資料が損益計算書以下に別途示さているものにつき記入します。
・ なお、③の数字は調整や分解が必要であり、転記時に使う可能性があるため、とりあえず消さずに生かしておきます。
・ また、資料の表示箇所を「矢印+番号」で示し、処理時の位置関係を明示しておきます。
(3) ④…転記のみで完了するパターン
・ ④は、損益計算書の数字をそのまま使う場合に、数字にアンダーラインを付けるもの
です。このパターンは転記時に洩れが生じやすいため、②の欄にもマークを記入します。
・ なお、②欄にある④のマークは、損益計算書のアンダーラインのマークに一対で対応し、
その数も資料の高さも一致するように記入するようにします。
これによって転記洩れを防ぐと共に、見やすさを確保します。
(4) ⑤…使わない数字
・ 解答に影響のない数字がある場合には、マーク時(初見時)にすべて削除します。
同時に、数字を消去したことで存在する必要のなくなったタイトル等にも×印を付けます。
これによってケアレスミスや二度読みを防ぎ、タイムロスを最小限にします。
・ なお、×印は数字等の左上へ小さめに記入するようにします。
これは、初見時の間違いは一定確率で発生することから、「お直し」しやすくするためです。
大きな×印や二重線で派手に消してしまうと「お直し」に苦労します。
(5) その他…(3)で述べたマークのパターン
・ 当方は、例えアンダーラインのみのマークであったとしても、②欄への同時記入を実行
しました
見直し時に②と計算過程欄を突合すれば、記入漏れが一発で発見できるようにしたの
です。ちょっとの手間で簡易なチェック機能を持たせることが可能です。
…ちょっとイメージしづらい部分がありましたらご容赦を。
次回以後も、引き続きマークの記入法をお伝えします。
続きはまた次回。
今回もお付き合い、ありがとうございました。