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関東圏の方なら「いまさら何を・・・?」とお思いでしょうが、昨日、関西鉄道協会及びJR西日本は共同で、「優先座席付近での携帯電話使用マナーを統一する」旨、発表しました。


私が毎日通勤する南海・泉北でも、必ず「優先座席付近では、携帯電話の電源をお切りください。それ以外の場所では、通話はご遠慮ください。ご協力をお願いします。」というアナウンスがあります。後述する一部会社以外、今でもこの取り扱いは各社共通ですが、これを7月以降順次、「優先座席付近では、混雑時には携帯電話の電源をお切りください」と変更するもので、使用禁止を緩める変更となります。


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現在の使用マナー(優先座席付近では電源OFF)は、車内で携帯電話の使用が広まった事を受けて決められたものです。

このアナウンスが車内で流れた当初は、「えっ!?」という顔をする客が多く、一定の効果があったと思いますが、ルールを無視しても注意されることも(ほとんど)なく、最近ではルールが有名無実化していた印象があります。

また、以前のガラケーならともかく、最近のスマホなどは、隣に座った人に電波の影響を与えないものに変わっており、第二世代携帯の使用が終了したことを受けて、総務省が昨年基準を緩和した(隣人との距離が15センチあれば、医療機器への影響は出ないという基準)こともあり、今回の変更に至ったものと思われます。


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今までも、ルールを守るかどうかは「乗客任せ」にしてきた側面があり、今回の変更は、「じゃあ混雑時って、どんな時?」という基準が「あいまい」なように思います。

どうやら、「混雑時=隣の客と触れ合う程度の混雑」という定義がなされることとなるようで、私個人的には、毎日の通勤時はスマホの電源を切らなくてもいいことになります(笑)


最近の関西圏では、押し合いへし合いの混雑になることが少なく、列車を選べば押されずに通勤・・ということもできますので、こういう変更に踏み切れたのかな?と思います。


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さて。

携帯電話ルールでは「異端児」だった阪急も、この取り扱いに統一されるようで、長年続いてきた「携帯電話電源OFF車両」は廃止されることになりました。

編成端の1両を電源OFF車両に指定し、「スマホも含む」という掲示もされており、車掌の乗る車両ではルール順守のため車掌が注意する・・という徹底ぶりですが(私が乗車した時はそう見えた)、他鉄道と違うルールは混乱のもとで、今回廃止に至りました。

阪急に併せ、地下鉄堺筋線や能勢電鉄でも電源OFF車両がありましたが、これらも廃止されます。


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私の周辺に、ペースメーカーを使っている人がいないので、今回の変更を一概に評価するわけにはいきません。

実際、国(総務省)が「携帯やスマホによる医療機器への影響はない」と判断しても、「気分的に」不安を覚える方は多いでしょう。何せ「命に関わる」ことですから。

最近、優先座席付近では「マタニティマーク」の掲示もされています。

私も実際、鞄にそのマークをつけていた女性に席を譲ったことがありますが(優先座席ではありませんでした)、正直「今の日本って、そこまでしないと、誰も席を譲らないのか?」と、ちょっと悲しく思ったのも事実。

今回の件も、いくら「医療機器を使っている人が少数派」だからって、そういった方々に配慮が薄いように思え、マタニティマークならぬ医療機器マークが登場してしまうのかな・・・と、残念にも思えます。


そして、電車の中でも降りてからも(もちろん乗る前も)、スマホばっかり見ている今の日本人を憂いますね。

スミマセン、偏見とは思いますが、そういう人はだいたいLINEとかFacebookとか、もしくはゲームをしてますね・・・いつでも出来るやろ!と怒鳴りたくなります。

私も電車の中でスマホを見ます。メールチェック、仕事の調べもの、新聞を読む…などなど。

でも必ず、電車を降りる際は、スマホをポケットに直します。なぜなら「他人に対して危ないことが分かっているから」です。

個人的には、歩きスマホ禁止のルールの方を整備してほしいな、優先座席のマナーは今まで通りで良かったのに・・・という思いです。