電力不足に伴う、夏の節電期間が一応きのうで終了しました。
中之島の関西電力本社ビルには、嫌でも目に入る「節電のお願い」が掲げられていましたが、関西電力管内での節電は11%を達成したようで、節電意識がかなり行きわたったことを示しています。
エスカレーターが停止している、くらいではもう驚かなくなりました。
これも「節電意識」のひとつでしょうか?
でも、これだけは言わせてもらうと、「エスカレーター、それも下りを停止すればいい」という考えは健常者のものです。
肉離れを起こした身からすれば 、下りこそエスカレーターが欲しいんですよね・・・
「近くにエレベーターがあるじゃないか」と言われても、大抵エレベーターは不便な位置にあるし・・
職場最寄りの堺東駅なんか、メインの2つの出口いずれも「下りのエスカレーターだけ停止」状態だったので、本当に困りました。
1つを上り、1つを下りで設定することくらい、簡単だと思うんですけどね。
以前、お年寄りのつらさを体験する施設(名前失念)に行ったことがありますが、足に疑似ギプスをつけて歩く体験では、一番大変だったのは「下り坂」でした。
「お年寄りは、下りの坂や階段のほうが大変なんですよ」と先生がおっしゃったことは、今でも覚えています。
電車の中の消灯も、慣れました。
慣れると、全然不便とは思わないですね。本や新聞を読むには十分なレベルですし。
これは、先のエスカレーターと違い、完全に利便性の問題ですから、今後も継続していいのでは?と思いますね。
新聞やTVでは早速、
「電気が足りたんだから、原発は不要だった」とか
「原発なしには、この夏を乗り切れなかった」とか、それぞれの立場に立った意見が飛び交ってますが、「今夏は市民レベルまで節電が行き渡って、結果11%の節電を達成した」事実を忘れてはいけません。
11%の節電達成には、事業所や工場など、かなり無理をしているところもあるわけで、それを忘れて「今夏は電気が足りた」という事実だけを引っ張ってきては、根本的な議論はできないと思います。
もちろん、ああいう事故が起こっては命の問題ですから、「命には代えられない」というのも、至極当然な意見ですし、ここは夏を乗り切った今こそ、もう一度早急に議論をする必要があるでしょう。