「暑いですから仕方ないですよ。」
A社長は、税理士のB先生からの電話にこう答えた。
連日36度を超える猛暑である。
もう高齢のB先生にとっては、相当こたえるものだったのだろう。
体調を崩して、今日は来られないとの事だった。
最近A社長は、B先生の事が心配である。
跡継ぎもいないし、もう70歳近いのである。
「先生もそろそろ引退された方が良いんじゃないですか。」
「私も考えているんだけどね。顧問先がたくさんあるからね。」
確かにB先生は手広くやっている。多種多様だ。
だから、顧問先を継がすにも一人では無理だし、困った状況なのである。
「税理士の紹介会社なら何とかしてくれるかもしれませんよ。」
ふと、冗談交じりにA社長はつぶやいた。
「確かに、事業承継もしてくれるかも・・一度相談してみるか。」
B先生は、そう言いつつ来週会う約束をして
早々に電話を切った。
「本当に暑すぎるよな」
A社長はつぶやきながら、事務所から工場へ戻っていった。
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