「俺たち、別れよう」
言葉の意味を、理解できない。
いや、予感はしてたし、 何となく分かってたと思う。
この頃の彼は思い詰めたような顔をしていて、
こちらを見て苦しそうな表情を見せる事があった。
そして、本能的に悟った。 あぁ、ついに別れが来る...と
それでも、希望は持ってた。 もしかしたらこのまま変わらずに居られるんじゃないかなって
けど希望は打ち砕かれたの...
だから、理解できなかった。
いや、理解したくなかった。
「なん・・・でっ・・・・?」
私は絞り出したような声しかでない。
「・・・・・」
「私・・・何かした?それとも、嫌いになった・・・?」
ついに嫌われた。
そう思った。
「違う、違うんだ。愛美じゃない・・・俺が悪いんだ・・・・」
彼はそう言った。 彼に嫌われることが何よりもつらい私にとってその言葉は救いだった。
嫌われてなかった。それだけで嬉しかった。
「俺、好きな娘がいたんだ。でもその娘が別の奴と付き合って・・・・
凄くショックだったんだ。
そしたら、もう付き合うのは誰でも良いんじゃないかって思った・・・その娘が付き合ってるんだ ったら、俺も付き合ってやるとおもったよ・・・・
俺馬鹿だよなぁ。自分の思考が信じらんねーよ。 あーっ・・・サイテーだ俺・・・・」
良祐は自分の顔を覆い隠し、責めるように笑う。
「そんなときだったんだ。愛美に告白されたのは・・・・
誰でも良いって思ってたんだ。
だから好きになることもないと思ってた。
・・・・でも、好きになった。愛美の笑顔が、仕草が俺を癒して、
好きなその娘と同じ位の存在になってた。
だから、愛美で、良いと思った。このまま付き合おうと思ってたんだ。」
彼がまた苦しそうな表情をする。
「その娘、彼氏と別れたって聞いた。俺は愛美と付き合って、好きになって、
ふっきれたと思ったのにその娘が分かれたことを嬉しいと思ったんだ。
それで気付いたよ。俺にとってやっぱりその娘は大きな存在だって・・・・
無責任な話だと思うけどやっぱりその娘が好きなんだ!」
「だから、別れよう・・・・?」
「・・・・・」
「・・・・・」
「そ・・・っか。なら仕方ないか・・・
分かった、良いよ・・・・w」
「・・・・え・・・?なんて・・・・」
「だから、良いよって言ったの!」
「なんっ・・・でっ!怒んないんだよ!俺は最低なこと言ってるんだぞ?
何でそんな簡単に割りきれるんだよっ!この際恨まれても良いと思ったし
当然だと思ってたのに!」
「ふふw・・・・怒んないよ
良祐はその娘が好きなんでしょ?じゃあ仕方ないよ
好きな人に尽くしちゃう気持ち私も分かるから・・・・」
「~~っ、なんでお前はそんなに優しいんだよ!」
「そんなこと無いよ? ただ・・・・
良祐が好きだから。幸せになって欲しいって思うのは当然でしょ?」
良祐は目を見開く。
まさかそんなこと言われるとは思ってなかったとばかりの表情だ。
「それに私凄く嫉妬たしw
もう無理しなくて良いよ?その娘のとこ行ってきなよ」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・っとに、さらりと言いやがって・・・ごめん、俺は行くよ・・・今までありがとな!
お前のこと大好きだった!」
「・・・・っっ!、ありがとうw でも、これからは
もうそういうこと言っちゃダメだよ?
じゃあね・・・・」
部屋を出ていく彼にふっていた手を降ろす。
部屋に一人。
「・・・・ふっ、うっ・・・・」
目から涙が溢れ、雫が頬を伝う。
私は部屋で一人、静かに涙を流した。
怒ることなんて出来ない。
彼は私を好きだったと言ってくれた。
誰でも良かったっていうのは少しショックだったが、
私を好きになってくれて、私でも良いと思ってくれたからそれで十分だ。
彼が幸せになるなら私は引き留めることができない。
なぜなら彼の笑顔を何よりも望んでいるから。
彼が好きな娘を恨む気持ちは無い。
その人おかげで一時とは言え、彼と一緒に過ごせたのだから。
「幸せになってね・・・・・」
< 続く >
言葉の意味を、理解できない。
いや、予感はしてたし、 何となく分かってたと思う。
この頃の彼は思い詰めたような顔をしていて、
こちらを見て苦しそうな表情を見せる事があった。
そして、本能的に悟った。 あぁ、ついに別れが来る...と
それでも、希望は持ってた。 もしかしたらこのまま変わらずに居られるんじゃないかなって
けど希望は打ち砕かれたの...
だから、理解できなかった。
いや、理解したくなかった。
「なん・・・でっ・・・・?」
私は絞り出したような声しかでない。
「・・・・・」
「私・・・何かした?それとも、嫌いになった・・・?」
ついに嫌われた。
そう思った。
「違う、違うんだ。愛美じゃない・・・俺が悪いんだ・・・・」
彼はそう言った。 彼に嫌われることが何よりもつらい私にとってその言葉は救いだった。
嫌われてなかった。それだけで嬉しかった。
「俺、好きな娘がいたんだ。でもその娘が別の奴と付き合って・・・・
凄くショックだったんだ。
そしたら、もう付き合うのは誰でも良いんじゃないかって思った・・・その娘が付き合ってるんだ ったら、俺も付き合ってやるとおもったよ・・・・
俺馬鹿だよなぁ。自分の思考が信じらんねーよ。 あーっ・・・サイテーだ俺・・・・」
良祐は自分の顔を覆い隠し、責めるように笑う。
「そんなときだったんだ。愛美に告白されたのは・・・・
誰でも良いって思ってたんだ。
だから好きになることもないと思ってた。
・・・・でも、好きになった。愛美の笑顔が、仕草が俺を癒して、
好きなその娘と同じ位の存在になってた。
だから、愛美で、良いと思った。このまま付き合おうと思ってたんだ。」
彼がまた苦しそうな表情をする。
「その娘、彼氏と別れたって聞いた。俺は愛美と付き合って、好きになって、
ふっきれたと思ったのにその娘が分かれたことを嬉しいと思ったんだ。
それで気付いたよ。俺にとってやっぱりその娘は大きな存在だって・・・・
無責任な話だと思うけどやっぱりその娘が好きなんだ!」
「だから、別れよう・・・・?」
「・・・・・」
「・・・・・」
「そ・・・っか。なら仕方ないか・・・
分かった、良いよ・・・・w」
「・・・・え・・・?なんて・・・・」
「だから、良いよって言ったの!」
「なんっ・・・でっ!怒んないんだよ!俺は最低なこと言ってるんだぞ?
何でそんな簡単に割りきれるんだよっ!この際恨まれても良いと思ったし
当然だと思ってたのに!」
「ふふw・・・・怒んないよ
良祐はその娘が好きなんでしょ?じゃあ仕方ないよ
好きな人に尽くしちゃう気持ち私も分かるから・・・・」
「~~っ、なんでお前はそんなに優しいんだよ!」
「そんなこと無いよ? ただ・・・・
良祐が好きだから。幸せになって欲しいって思うのは当然でしょ?」
良祐は目を見開く。
まさかそんなこと言われるとは思ってなかったとばかりの表情だ。
「それに私凄く嫉妬たしw
もう無理しなくて良いよ?その娘のとこ行ってきなよ」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・っとに、さらりと言いやがって・・・ごめん、俺は行くよ・・・今までありがとな!
お前のこと大好きだった!」
「・・・・っっ!、ありがとうw でも、これからは
もうそういうこと言っちゃダメだよ?
じゃあね・・・・」
部屋を出ていく彼にふっていた手を降ろす。
部屋に一人。
「・・・・ふっ、うっ・・・・」
目から涙が溢れ、雫が頬を伝う。
私は部屋で一人、静かに涙を流した。
怒ることなんて出来ない。
彼は私を好きだったと言ってくれた。
誰でも良かったっていうのは少しショックだったが、
私を好きになってくれて、私でも良いと思ってくれたからそれで十分だ。
彼が幸せになるなら私は引き留めることができない。
なぜなら彼の笑顔を何よりも望んでいるから。
彼が好きな娘を恨む気持ちは無い。
その人おかげで一時とは言え、彼と一緒に過ごせたのだから。
「幸せになってね・・・・・」
< 続く >