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風邪を引いているので簡単に。
以前紹介したスウェーデン民話名作集の２巻目です。１巻目の紹介はこちら。
１巻目を紹介したときに続刊情報なしと書きましたが、それからまもなくして出版されました。本書あとがきには、予定していた２巻目が出せましたと書かれていますが、３巻目については特になし。果たして３巻目は予定されているのでしょうか？
本書は、１巻目と同じ原本からの抜粋で、全部で１５篇の民話が収録されています。１巻目よりは収録作品は増えていますが、それでも１～２時間程度で読めてしまうので、物足りなさを感じてしまう人もいるかも。装丁や挿絵は、１巻目と同じ人のもので、目新しい感じはしませんが、内容に合っていて物語と共に楽しめますし、統一感もあります。
収録作品の多くは民話の王道的な作品が多いですが、マザーグース調の「巨人とリス」のような作品も入っていてバリエーションも１巻目より豊かなような気がします。
個々の詳しい話は省略しますが、１巻目を読んで気に入った人を裏切るようなことはないでしょう。
ちなみに、本書はスカンジナビア・ニッポン ササカワ財団から助成金を受けて出版しているようですが、マイナーな本の出版には、助成金が必要な時代なのでしょうかねぇ。