心の整理学 加藤諦三 p205
“これを経済的に言えば、家屋敷があって貯金があって就職先が決まっている人と、何もなくて社会に出て行く人と、何もないどころか莫大な借金を抱えて就職先もなく社会に出て行く人がいるということである”
小さい頃から愛されて二十歳まで育った人と、神経症傾向の強い親に育てられて二十歳まで育った人とを比べています。
例えば、前者が自我の基盤がプラス二万だとすれば、後者は自我の基盤がマイナス二万です。
両者の間にはこんなに不公平な差があるにも関わらず、社会に出れば同じレベルで見られます。
そして、必然的に前者は「できる奴」と認められ、後者は「できない奴」のレッテルを貼られる。
前者は必要とされ、後者は必要とされない。
不公平はいつまでも続く…というのが今の社会の現状なのではないでしょうか。
この差を考慮に入れず、表面的な部分だけを見て「できる」「できない」を決定してしまう人たちで、今の社会の大半が構成されています。
何も知らないくせに「そんなの甘えだ!」などと厳しい言葉を投げかけてくる輩もいます。
そういう人たちは、自分が同じ立場に立って同じことを言えません。
どうすればこの不公平が解消されるのでしょうか?
私は後者に対する理解が少しでも世に広まればと願うだけです。