心の整理学 加藤諦三 p202
“前者の抑制型の人に、「悩んでいる人は皆傲慢だ」などと言ったら、ますますエネルギーを失い、落ち込み、本当に死んでしまう。
後者の非抑制型の人に「自分の長所に気づきなさい」などと言ったら、いよいよ際限もなく傲慢になる。周囲の人は悲鳴を上げて逃げだすか、殺される”
“抑制型の人”というのは、自分に自信がない人。
何をしても自己評価が低い。絶えず自分を責めている。他人の責任まで自分の責任と思い込んでしまう。
そして「自分はダメな人間だ」と思い込み、苦しんでいる。典型的な苛められタイプ。人間関係では被害者なのに加害者にされてしまう。
勤勉で最後には自殺するタイプ。とにかく気の弱い人。弱肉強食の世界では食べられて、死んでしまう。過労死するような人たちです。
“非抑制型の人”というのは傲慢で、人を人とも思わない。自分は何も努力しないで「よこせ、よこせ」と騒ぐタイプ。
絶えず人を責める。「悪いのはあいつ」で、自分は悪くない。そして自分の思うようにいかなくて欲求不満になり苦しんでいる。
自分の困難の原因はすべて周囲の人にある。そう信じて周囲の人に「責任を取れ」と迫る。自分の責任なのに、人に責任転嫁して人を責めまくる。
典型的な苛めタイプ。人間関係では加害者なのに被害者のような顔をする。人を利用して、相手の骨の髄までしゃぶる。搾取タイプで人を食い殺す。
怠け者で最後は人を殺すタイプ。いわゆるタチの悪い人です。
どちらのタイプにしても、うまくいかなくて悩みを持つこともあるかと思います。そうした悩みを対処する際にタイプを考慮する必要があるようです。
私は割と人に相談を受けたりすることが多いのですが、全くこの「タイプ」というものを考慮せずに皆んな同じやり方で相談に乗ってしまっていました。
私の周囲で起こったトラブルの中で、それが原因で起こったトラブルもあったかもしれませんが、今となってはそれも藪の中です。
そんな無責任なことはもう言っていられないので、これからは相手のタイプを考慮し、悩みを聞き入れることを意識していきたいと思いました。
ちなみに私は“抑制型”です。完全なる抑制型ではないとは思うのですが、比較的抑制型のタイプに偏っています。
“非抑制型”の人間を目の当たりにすると、それだけでハラワタが煮えくりかえりそうなぐらい、私は怒りが湧いてきます。
私にとって“非抑制型”の人間は「悪」でしかないのです。そして私の中にもその「悪」が宿っている。
だからこそ、非抑制型の人に対してハラワタが煮えくりかえりそうなぐらいに怒りが生じてしまうのだと思います。