サピエンス全史 下 ユヴァル・ノア・ハラリ p233
“中世の人々はたしかに悲惨な状況にあった。ところが、死後には永遠の至福が訪れると信じていたのならば、彼らは信仰を持たない現代人よりもずっと大きな意義と価値を、自らの人生に見出していただろう。なにしろ、現代人ははるか先を見通したときに、何ら意義を持ちえない完全な忘却しか期待できないのだから”
信仰を持った人生の方が、信仰を持たない人生よりも幸福かもしれないと思わされました。
科学や文明の発達は、呪いや幻想といった類のものから人類が目を覚ますきっかけとなってくれたかもしれませんが、そこに潜んだ「知恵」までを根こそぎ持っていってしまったように思います。
生きるための知恵を失った我々は絶望の只中で取り残されてしまいました。
しかしそれは、人類が進歩していく過程で通過せねばならない一つの試練にすぎないのかもしれません。