自己発見の心理学 国分康孝 p135


“第一は息子が大酒飲みとか怠け者で、老父母が嫁に「こんな息子と結婚して下さってまことに申しわけなかった」と罪障感をもっている場合である。この罪滅ぼしのために、老父母は嫁の肩をもつ。そして息子をたしなめる”


若夫婦と老父母が同居してうまくいくケース。

この逆に「うちの息子はあなたにはもったいない」となってしまう場合は、うまくいかないようです。

だから、同居の際に妻と両親がうまくいくように、わざと駄目息子を演じるということを考えることもできそうです。


自分のアクションによって、先の展開がどうなるかを考える、うまくいくように知恵をしぼるということが必要であるということを学びました。


正義感や道徳、法律の枠にハマった行動が、悲劇を生むことがあります。大切なのは、その場で何が一番「正しい」行動かであって、本や学校で習った正しさが必ずしもどの場面でも「正しい」とはならないということを認識すること。

枠にはまった「正しい」で行動するのは、ただの「正しい」任せです。そこに思いやりの要素は希薄で、考えるのが面倒臭いから普遍的な「正しい」でその場しのぎをしているだけです。

普遍的でダイヤモンドのように硬い「正しい」なんて存在しません。「正しい」はその場その場で水のように変容します。

知恵をしぼってその場に合わせた、柔軟性のある「正しい」行動が、人間のできる本当の「正しい」行動ではないでしょうか。