豊饒の海(四)天人五衰 三島由紀夫 p32
“「何だ」
とまだ沓脱ぎ場でためらっている風情を背中に感じて、透は望遠鏡に目を接着させたまま言った”
透が仕事で望遠鏡を眺めた状態で絹江と会話する場面。
絹江は透に「帰れよ。忙しいんだ」と言われてしまいます。それに答えて「帰るわ」と言いつつ、そのあとに「ねえ……」と、まだ何かありそうな返事をします。
付箋部は、その直後の透の対応です。
“風情を背中に感じながら”という部分と“望遠鏡に目を接着させたまま”という部分が、自分の中では新鮮に感じられたので付箋を貼りました。