最近、見学したい、ディアハウンドに会いたいというお問い合わせが多くなりました。

私はディアハウンドをこよなく愛しているので、日本で、ディアハウンドに興味を持って頂ける方が増えて、とても嬉しいです。

ただ、ディアハウンドは超大型犬です。一緒に暮らせる人は限られてくると思っています。

今回は、ブリーダーの私から見た

"ディアハウンドの取扱説明書😅"

のようなものを記させて頂きます。


ディアハウンドは、世界的にも希少種です。希少種ということは、研究者も少なく、フードも、遺伝病も、特化したものがありません。例えば、フードメーカーさんは、柴犬や、トイプードルに特化したフードは作っていますが、ディアハウンドに特化したフードは世界中探しても、絶対にありません。

ベテランブリーダー達の経験に頼っています。



病気もそうです。例えば、ディアハウンドは子犬の頃、ぶつかったりすると、すぐ、こぶのような水腫が出来ます。前足の肘や、お尻の付け根の関節にも水腫がよく出来ます。肘の水腫はハイグローマというのですが、お尻や、頭に出来ると、獣医さんは、腫瘍だと言って、切開して取りますか?と聞かれます。しかし、両方とも自然に治ります。ただ、肘のハイグローマは、腫らしておくと、皮が伸びてしまうので、私は定期的に水を抜いてもらい、バンテージで押さえて、あまり大きくしないように気をつけています。ディアハウンドは皮膚が特に薄く、少しの刺激で皮下に隙間が出来、水腫が出来るのだと、私は推測しています。

獣医にもわからない、色々な他の症状もありますが、私はまずは経験豊かなディアハウンドブリーダー達に聞くことにしています。彼らは全て、経験済みですから。

一番困ったのは、子犬が3ヶ月から7ヶ月くらいの間、小石を食べてしまうことです。好みもハッキリしていて、白っぽい、砕けやすそうな石をガリガリ噛んでは飲み込みます。歯がかゆいだけではなさそうで、骨やオモチャをふんだんに与えても、石を食べます。無事に💩として出て来ますが、心配します。ドッグランの小石を全て取り除くことも出来ず、9頭もの子犬を全て見張っていることも出来ず、困ってしまいます。羊の蹄なども飲み込んで、そのまま排泄します😅

パピー達はギャングです。全て犬種の子犬がそうであると思います。例えば、電気コードや靴を噛んだりということは、犬を育てた方は皆さん経験があると思います。

ディアハウンドも同じです。ただ、活発で、大きさが違うので、イタズラのスケールが違います。我が家の庭にあった、かなり太い植木達は、まず、枝をちぎられ、丸坊主にされ、挙げ句の果てに根元近くまでガリガリかじられ、何本も枯れてしまいました。雨樋のパイプも折られました。花壇なぞは荒地になり、風流だった煤竹の塀は、引き剥がされました。9頭のギャング達はやりたい放題でした。


ソフィーと走るパピー達、まだ3ヶ月にならない頃です。

次のパート2では、育てる過程で気をつけたい事を書きたいと思います。