私は、五十数年の人生のほとんどを、犬がいる環境で暮らしています。物心ついた頃には犬がいて、学生時代も、ホストファミリーや、叔母の家にも犬がいて、半年以上一緒に暮らしたことのある犬種は、
ディアハウンド 
グレートピレニーズ
グレートデン
ポインター
ゴールデンレトリバー
ドーベルマン
柴犬
紀州犬
ボストンテリア
マルチーズ
その他ミックス犬、保護犬、十数頭。
となりました。数えてみると、すごい数でした。
でも、一頭、一頭、思い出があります。
実家には、いつも、3〜5頭の犬がいました。
犬達がいる環境が当たり前で、いないと落ち着かない体に育ってしまいました。
でも、実は、犬のしつけという事を意識したことはありませんでした。

先日、初めて犬を迎えた知り合いが、相談に来ました。犬種はラブラドール、雄です。2カ月齢でお家に来て、今、5か月齢。とにかく悪いの。見に来て欲しいーという事だったので、お家に伺いました。
確かに、これは、困るだろうなと思うレベルでした。
激しく動き回り。人の手足を甘噛みとは言えないレベルで噛む。オモチャを取り上げると唸る。
要するに、好き放題。
決して性格が悪い訳ではなく、初めて会った私にも、膝に乗って舐めて甘えてきます。
でも、少し時間が経った頃、私の手を噛みだしました。私は無意識に、NO!‼️と声をかけて、彼の鼻を両手で掴んで床に抑えつけました。その後も彼が噛むたびに、同じ事を繰り返し、30分後には私が手を持っていっても噛まないようになりました。しかし、彼は私のを噛まなくなっただけで、飼い主は噛むのです。話を聞いて、私なりに子犬の気持ちがわかった気がしました。まず、運動量が足りない。1日2回、30分の散歩では少ないと思いました。ラブラドールは運動量の多い犬種、せめて庭で放してあげられる環境が欲しい。そして飼い主の制止が弱い。ダ〜メ、とか、痛い、とか、犬に伝わっていないと思いました。意識したことはないですが、我が家では、必ずその場で、NO‼️と強い声で鼻を両手で掴んで制止します。大型犬の雄は、定期的に挑戦的な態度を取ることもありますが、その度に同じ事をします。(ディアハウンドにチャレンジされたことはありません)
私の父も、犬を叩いたり、蹴ったりは一度もしたことはありません。鼻を両手で掴んでダメ‼️と制止するだけ。それが正しい方法なのかわかりませんが、我が家の犬達は皆、一緒に暮らしやすい良い子達でした。
私はもちろん専門家ではないので、絶対的なことは言えませんが、父と同じ事をしています。良く出来た時は大げさに褒め、制止は、短くハッキリと。犬にわかりやすいように...
父は、これを
「犬の作法」
と、呼んでいました。




今は、90歳の高齢で、実家に犬はいませんが、ソフィーが来るのをとても楽しみにしてくれています。