「霊夢、来るぜ!」
「私が先に切るわ、恋符は最後に残して!!」
「わかった、頼むぜ!」
ただでさえ、ここまでに大きな傷を3つも負っている2人。
人妖の境界を問われ、頭の中までかき乱されている。
そんな状態で、ミリ単位の正確な動きを求めるのは酷だ。
スペルで弾幕を飛ばす判断は、非常に正しい。
「霊符:夢想封印!!」
迫ってきた結界は、陰陽玉によって消し飛ばされた。
しかし…
「やっぱりな…。」
「案の定、ね。ま、想定範囲内ではあるけど…。」
「問題は、これがあと何層残っているか、だぜ…。」
弾幕結界の第2層が、すぐに2人を取り囲む。


(思えば、私は幽々子に何もしてあげられなかった…。
 こんなにも、愛しく想っているというのに…。
 幽々子は生前の自分に対して、何もかもを捨てる覚悟を持ち、
 己の全てをそこに捧げ、尽くし切り、そして果てた…。
 このまま、結界で全てを飲み込んでしまう事が出来たなら、
 少しは貴方に…近付く事が出来るかしら…。)