「どうやら、これの繰り返しを強いられるみたいね。
どうして暖かい所に限って、運動量が増やされるのかしら…。」
「身体が温まって、運動しやすくなるからだろ?
霊夢の言い分では、順番が逆だぜ。」
「ああ、そういう事ね。」
霊夢も魔理沙も、数多くの弾幕を見てきた2人。
仕組みさえ解れば、厳しい弾幕であったとしても、
簡単には被弾しない。しかし、これでは防戦一方ではある。
「左右に振られっ放しだな。」
「私の弾じゃ、届く手前でかき消されてるわね…。」
「どうするか…。」
やはり幽々子は2人を気に留めていない。
あくまでも、幽々子の目的は反魂の儀を進める事のようだ。
「生と死…その相入る事の無い一線を超える、事の始まり。
それは、己を忘れる事。それまでの自分を見返す事。
良しも悪しも悔い改め、生の始祖を死の始祖へ返す事…。
己を忘れるは、意の無き労の輪廻。
心身を清め、思いを無に返すとき、まだ見ぬ郷への道が見える…。」
美しく舞いながら、なおも弾幕を展開する幽々子。
もしも眼前に恐ろしい弾幕が無かったとしたら、
老若男女を問わず、幽々子に見惚れて全てを忘れてしまうだろう。
それくらい、幽々子の舞は見事だ。
「霊夢! 一瞬あれば大丈夫だぜ、正面に場を作ってくれ!」
「解った、余裕も無いし、すぐにいくわよ?」
「まかせろ!」
霊夢が、陰陽玉のサーチ能力を一時的にゼロにする。
行き場を見失った陰陽玉は霊夢の周囲に集まる。
レーザーが過ぎたタイミングを見計らって、
霊夢が身体ごと幽々子の正面へと飛び込んでいく。
これを追従するように、魔理沙が霊夢の元へ飛び込む。
魔理沙が陰陽玉のバリアを纏っているかのような格好で、
幽々子との斜線を確保した。
「これなら外さないぜ!」
魔理沙のレーザーが、幽々子に向けて照射される。しかし…
「…反魂の儀、2幕。亡舞:生者必滅の理 ‐魔境‐!」