三者三様の拮抗を最初に打ち破ったのは、魔理沙だった。
普段は必殺の一撃を狙うために、長期戦になりがちだが、
本来は短期戦を好む、魔理沙らしい行動の早さだ。
「弾数は半端じゃない。確かに、大したものだぜ。
 しかし、1つ、大きな要素が足りていないぜ。」
「そう? 私からは避けるので手一杯に見えるんだけど~?」
「ああ、確かに手一杯だぜ。けど、避けている間、
 ずっとお前の正面から離れずに避けられる。」
「それは…そうだけど…この厚さなら、届かないでしょ~?」
「そこで、さっきの足りない要素だ。お前の弾幕には…」
「え…」
魔理沙の手が懐にのびる。
リリカの直感が、背筋を強烈に震え上がらせた。
「恋符:マスタースパーク!」
「う…わぁ!」
マスタースパークの圧倒的な火力が、
リリカの放った無数の光弾を全て消し飛ばす。しかし…
「…捉えてはいない…勘が鋭いな。ある意味厄介だぜ。」
「うえぇ…すごい火力…気付いてなかったら…うぅ~。」
マスタースパークから逃れるために、攻めを捨てたようだ。
マスタースパークが届く直前に、ファツィオーリ冥奏は終了していた。