「どう? 少しは考えが改まった?」
「…ふふ、次はきっと、壊してあげるね、お姉様。」
その声と同時に、部屋を照らしていたフランの翼の光が消え、
部屋に再び静寂と暗闇が訪れる。
感覚が麻痺してしまったのか、暗闇の方が安全であるように感じられる。
レミリアが、1つ大きく深呼吸をする。
「もう動いて大丈夫よ。暗くて動けないでしょうけどね。」
その声で、咲夜と美鈴はようやく我に帰る。
「驚いたでしょう? あれが私の妹、フランドール・スカーレット。
あらゆるものを破壊する程度の能力の所持者。
魔力容量や破壊力に限定すれば、私よりも数段上をいく。
手を焼いているのよ、いつも…。」
咲夜も美鈴も、言葉に詰まっているようだ。
目の前で展開された、桁の違う攻防に対するプレッシャーと、
その攻防が姉妹喧嘩である事情に、何を言っていいものか解らなかった。
「とりあえず、外に出ましょう。ここじゃ暗いし。
上の部屋で、続きを話すわ。」
3人は、躓かないように注意深く階段を上っていく。
それぞれが、別の考え事をしながら、1段ずつ確実に。