6章 巫女の通達  ~スペルカードシステム~


激しい争いの翌日、レミリアの眠っている昼の間に、
咲夜は美鈴に館の各所を案内した。
主に外へ出て門を守るつもりである美鈴には、
あまり縁の深い知識にはならないかもしれないが、
だからこそ、念入りに、丁寧に案内した。
あまりに外にこだわり過ぎて、中の事を忘れてしまわないように。
そして、自分に何かあったとき、美鈴が中を守れるように…。
自分の代わりに館を守る必要が出てしまった時、
もしくは館の者を連れて逃げなければならなくなった時、
後を任せられるのは、美鈴しかいない。咲夜はそう考えていた。

日が落ち始めた頃、2人で書斎へと向かった。


中では既に、レミリアとパチュリーが紅茶を楽しんでいる。
「おはよう、2人とも。」
「おはようございます。」
「美鈴、慣れない枕だったと思うけど、良く寝れた?」
「大丈夫です。しっかり休ませていただきました。」
「そう、良かったわ。それじゃ、早速始めましょう。」
レミリアが美鈴に、一通り館における決まり事を伝える。
そして、美鈴が門番として行う範囲を確認した後、
パチュリーが口を開いた。
「美鈴、咲夜、今後の為に覚えてもらいたい事が、もう1つある。
 2人には、弾幕という戦い方を学んでおいてもらいたいの。」
「弾幕…ですか?」
2人とも首をかしげる。
「百聞は一見にしかず。レミィ?」
「ええ。ここじゃ何だし、エントランスに行きましょう。」
言われるままに、4人でエントランスに向かう。