美鈴は、ここに至るまでの経緯を全て話した。自分の故郷の事、
故郷の巻き込まれた争いの事、
父や母、おじの事、自分が守ると決意したものの事。
そして、結果としてここに来る、と決意した理由。
1つ話すごとに、何故か美鈴の気持ちは軽くなっていった。
自分でも落ち着いていくのが感じられ、不思議な気持ちになっていた。
「それで、貴方の自慢のメイドさんに刺されたのよ。
で、目が覚めて貴方と話している、というわけ。
……!!」
美鈴は一瞬、自分の目を疑った。
物1つ言わずに、徹底的に聞き手に回っていたレミリアが、
美鈴を見つめながら、大粒の涙をポロポロとこぼしている。
「どうして…どうして貴方が泣いているの?」
「ごめんなさい、突然…。私達のせいで、辛い思いをさせてしまったのね…。
謝って済む事じゃないのは解っているけど、
私1人には、こんな事しか出来なくて…。本当にごめんなさい。」
「何故…今の話だけで、どうしてそんな事が出来るの?
何か企んでいるの? これ以上、まだ私を苦しめる気?」
「…信じてもらえなくても仕方が無いかもしれないけれど、
ヴァンパイアは思われている程、野蛮な生き物ではないの。
何も、他意は無いわ。非があるのは、私達の方よ…。」