咲夜が部屋を出たのを見送り、
レミリアは美鈴のベッドサイドに腰掛ける。
「咲夜の言葉の感じからして、目を覚ますのはもうすぐね…。」
しばらくの間、レミリアは考え事にのめり込む。
館の事、住民の事、外と狩りの事、フランの事、世間体の事…。
レミリア1人で生きていく事は、さして難しい事ではない。
しかし、レミリアにとってそんな生き方は、既に意味が無い。
館の主として、フランの姉として、
忌むべき存在から頼られる存在へと変わった時、
初めて生きる価値を見た気がした。自分のために他人を守っている。
自分のために、守る者を探している、とさえ思うことがあった。
しかし、フランを想う気持ちだけは、1度もブレた事が無い。
そのフランに対して何も出来ない自分が歯がゆい。
同時に、それこそがレミリアの糧でもあった。