5章 守ること 捨てること 得ること
「これで大丈夫ね。2人とも並じゃない回復力があるみたいだし。
多分、1日もすれば起きてくると思うわ。
傷は全部ふさいであるし、あとは本人達次第ね。」
「ありがとう、パチェ。珍しいわね、貴方がここまで動いてくれるなんて。」
「咲夜がいれば、私も助かるのよ、色々とね。
この子もウチで飼う気なんでしょう?」
「それは話を聞いてからにするわ。私の客だったみたいだし。」
「客はいつも咲夜に任せているじゃない。」
「その咲夜と刺し違えたんだし、話す権利くらい与えても良いでしょう?」
「久々に、私以外の話し相手が欲しくなったの?」
「…そうね。そうかもしれないわ。」
「島の外の話なんて、傷を負うだけと思うけど。」
「構わないわ。私はもう慣れたから。」
「そう。フランにはまだ刺激が強いわ。気をつけてね。」
そこまで言うと、パチュリーは席を立ち、書斎へと帰っていった。
「ありがとう、パチェ…。」