「まったく、ここ最近、変わった運命を持った客が多いわね。」
「貴方がいじくったんじゃなくて?」
「まさか。出会ってもいない者の運命なんて、私には興味は無いわ。」
「そう…。まぁ良いけど。2人とも、一命は取り留めているみたいよ。」
「なら良かったわ。すぐに手当てをしないと。」
すごいわね…あの激戦の中、互いに急所はギリギリ外している。
撃った側が意図的に外したのか、受けた側が何とかずらしたのか…。
見た所、傷にひずんだ形跡が無いし、前者のようだけど…。」
「そう…気に入ったわ。殺害が目的でないところが、とても心地良い。
さ、早く運ばせないと。咲夜にはまだ沢山仕事が残っているし。」
「ちょっと…まさか咲夜に任せる気? フランを…。」
「咲夜なら可能よ、きっと。」
「止めはしないけど…休みあげなさいよ?」
「要らないでしょ? 咲夜の場合。」
「それもそうね…。」
咲夜と美鈴を使い魔に運ばせ、レミリアとパチュリーも引き上げる。
運命の支配者が何らかのいたずらをしたのか、
それとも自然な流れでこうなったのか、誰も知ることは出来ない。
しかし、パチュリーには、レミリアが力を使ったようには思えなかった。
疲労感のようなものは見られなかったし、何より、
このような形で力を使うのは、レミリアの本意ではないはずだ。
強い想いは、時に大きな力をも凌駕するのかもしれない。