しかし、咲夜に致命打を与える程の攻撃を繰り出した身体は、
その後すぐにいう事を聞くようになるわけではない。
ナイフに取り囲まれた状況の中で、美鈴は静かに覚悟を決める。
(ヴァンパイアに会うことすら出来なかったか…。
その配下の者ですら、これ程までに強かったなんて…。
これじゃ、おじさんの軍をみすみすヴァンパイアまで導いたも同然…。
やっぱり、私程度の力しかない者が、1人でどうにか出来る程、
簡単な事じゃなかったんだ…。解ってはいたけど、それでも…。
おじさん、おかあさん、それに…お父さん…ごめんなさい…。)
無数のナイフが、美鈴の身体を切り裂く。
鮮血が辺りを紅く染め上げ、美鈴はその場に倒れる。
無念の涙が一粒、頬を伝いながら…。