3章 生きる目的と 生きるという目的
「…広い…。どんなお金持ちのお嬢様なんだろう…。」
「幻想郷では、お金はあまり価値が高くないわね。
外でも話したとおり、ここでは力のあるものが全てなの。」
ダイニングに通された昨夜は、館の見事さに圧倒されていた。
レミリアは紅茶を3つ置きながら、話を続ける。
「どうぞ。紅茶は好きかしら? コーヒーの方が良かった?
この館には、紅茶派が多いから、つい、紅茶を淹れてしまったけど…。」
「大丈夫、両方好き…です。」
「ふふ、急にかしこまらなくても大丈夫よ。もっと楽にしていて。
もうすぐ私の友達が来るわ。私よりは貴方に近いんだけど…。
無口だから、話しやすいとは限らないかもしれないわね。」
「ここに、もう500年近くも?」
「そうね…大方8割半くらいは、ここで過ごしているかしら。
あまり考えた事が無かったわ…。
私には、あまり時間の概念がピンと来ないから。」