ふと思い出すことがあったので






今日は私の父のことを







父は小さい頃の私に

オレは医者になる人間だった


私の中でお医者さんは


頭が良くて、すごい人という認識で
私は純粋に信じ父を尊敬していた





しかしある時

親戚が父の事をケンちゃんと呼ぶ


なぜ?
父の名前にケンなんて一文字もないのに


親戚になぜケンちゃんと呼ぶのかを聞く


お母さんが教えてくれるよ
と笑顔で言われた


母に聞く

なぜ父はケンちゃんなのか?と

昔の名だと言う。




昔の名?

小さい頃の私はそれ以上聞くことはなかった




その後大きくなって

そういえばと思い出したので

また母に聞いてみた


そういえば父が昔
ケンちゃんと呼ばれてたって
どうゆうこと?





あぁ、昔ね





暴走族の総長だった時のあだ名






え?
ぽかーん
(笑)




だって医者に、、、




あぁ、医者になってみたいとは
言ってたことあるけど

あんたにカッコつけたかったのよ


高校も中退してるけどね(笑)




父ー笑い泣き



笑ってしまった。



確かに父は怒ると

ものすごく怖かった。




そゆことかい(笑)









父は小さい頃の私に


よく


死んだフリをして驚かせた



リビングに横たわり

舌を出して

呼びかけても起きない



小さい私は泣くほど心配した




そしたら

バァーってニコニコしながら
驚かせてくる
(笑)


そんな父に泣いてよく怒っていた私




何回もやられるので



そろそろ私も免疫がつき

泣かずに父を怒り説教するようになった時





父はいつものように
ニコニコしながら起き上がり

私をくすぐって笑わせる



そしていつも言わない言葉を言った





お前の花嫁姿までは見たいな




何言ってるの!と私は再び怒る


絶対に死んじゃダメ!

そういうと笑っていた父



父は若くして糖尿病と闘っていた。


見た目スタイルもいいし、筋肉もあって

全然病人には見えないそんな父


でも甘いもの大好きな父

糖尿病が見つかったのは

昔だから少し発見がおそくて

進行していたらしい。




きっと弱気になっていたんだろう






数年が過ぎて





私が中学2年になる頃

父が天国に行ってしまった。







嘘つき。





花嫁姿見るんじゃなかったの?



もう動かない父のそばで沢山泣きました。




また、死んだフリなんじゃないの?



小さい時みたいに


ニコニコしながら私の反応伺うように
起きてよ






、、、







月日が経ち


私は結婚式を挙げた



あの日から父との時間は止まっていた

でも結婚式にまた時間が動いた気がした




見ててね









そして
今年子供が生まれた



父に似たやんちゃな男の子




親になって


両親へ数えきれない感謝がとまらない





親になって


父を思い出す時間がまた増えました




頑張って私も家族守るよ!




見ててね






でもやっぱり





会いたいよ。