「スイスのコーというところに、MRAの夏期錬成道場がある。これは、道場といっても戦時中の日本にあったような殺風景なものではなくて、素晴らしい豪華なホテルである。世界一景色のいいところにある最高級のホテルで、世界の珍味を集めた料理を食ってチェンジする。すなわち、心を入れ替えるのである。階級闘争や有色人種運動の指導者が、資本家や白人に対する憎しみを捨てるのである。近頃の流行語でいえば洗脳だ。中国では、革命に協力しない反動分子を思想改造所という監獄に入れて洗脳を行っているが、MRAではありったけの贅沢をさせることで同じ目的を達成しようとしたのである。ただし、その手段が全然違っていて、チェンジさせる方向も正反対である。」

教祖のブラックマンには、後で、日本政府から勲章が送られ、中学の道徳の教科書にも載っている。

(1950年代、アメリカ占領下で朝鮮戦争が勃発し、アメリカ対ソ連の冷戦が作られた。経済統制を脱しながら、戦後の混乱期に腹を減らした大衆を先導したインテリは、世界のエスタブリッシュメントのおこぼれに預かり、食欲、性欲で、歪んだ西欧化の道を歩んだ。哲学のない政治家、学習は、このあたりから増幅し始めた。今はクライマックスだ。)