大分、久住牧場で堆肥部門をメインに4カ月アルバイトをした。
久住牧場は繁殖(子牛専門、6ヶ月を目処に牛を育成する。)確か、母牛、子牛あわせて2000頭くらいいたはずだ。
栃木の本社から5人、後は地元の子が10人、農協職員あがりの中年が3人、先述の通り、獣医はいず、農業高校、農業大学出で面子を組んでいたが、残念ながら、実務を積んだ人間はいなかった。漫画みたいな牧場だった。そこで育成した牛は、大分の豊後高田の肥育農場に運搬された。
預託農家は、成績(牛のランクA5等のランク付け、脂肪交雑)により預託料が支払われる。以前は、自力で営農していた畜産農家が安定を求めて、契約していた。
大分だけではなく、宮崎の預託農家にも、遠くは栃木の本社牧場にも、あるいは岡山にも貨物車で運ばれていた。
牧場長は、管轄県の契約農家を頻繁に訪問し、出荷情報を収集していた。

東国原知事が非常事態宣言で述べている。
「宮崎県だけではない。これは全国の問題かもしれない。」
宮崎県農政課は水牛の口蹄疫感染を認めた。当然、知事も熟知しているはずの表現だったのだと思われる。

とある宮崎県の畜産農家に電話で話しを聞いた。

安愚楽牧場から発生しているという情報がありますが本当ですか。
それは噂ですたい。延岡に牧場があるとですよ。だからみんな噂ばしとるとですよ。
(年の頃、70近い農家一筋に生きてきたおじいさんだと思われる)
僕は失礼を承知で質問した。

テレビで生産者が泣いていますが、本当ですか。

そりゃ、牛は家族と一緒ですたい。悲しいのが当たり前ですたい。
礼を言って電話を切った。

農家の声を聞きなさい。ワクチン接種は実績がない。いずれ殺処分される。洗浄国のブランド価値がなくなり、輸入してくれる国がなくなる。
もう一度膝をくずして消毒を後ひと月徹底し、結果を調べてみる。
宮崎県知事には、安愚楽牧場の事実確認を急ぎ、関連牧場と周辺の防疫体制を徹底するべきだ。
目に見えない敵に苦しむ農家のために、牛を殺さないで有効活用せよ。
俺は、狂牛病期、とちく場で牛の内蔵を処理していた。(間違えて)危険部位のレバーを毎日のように食った。人が食っても死なないのであれば、料理方法では危険も無くなるような気もするが、ワクチン接種、安易な殺処分は残酷であり、不経済だと素人目で考える。