この前仕事中に出会った小さい女の子
あれからずっと探してる

ぶかぶかのスニーカーと、たぶん大人用のハーフパンツを履いてて髪の毛はぐちゃぐちゃだった

あの怒鳴ったビッチな母親の顔もしっかり覚えてるけどあれからまるっきり見かけない

こうやって闇に消えていってしまうのかなー



俺も母親に連れられてあちこちを渡り歩いて育った
髪の毛は女の子みたいに伸ばしっぱなしで
鼻をよくつままれた
自分ではその異常さにきづけるわけもなく、
日常はたぶんみんなより本当平坦だったと思う笑
なにもすることがなかった笑

あまり話したことないけど12、3歳の頃
中学生になるくらいの歳の頃自分で髪をきるようになった。自分で風呂に入り清潔にできるようになった。
デパートの洋服売り場でジャージみたいな服とかを盗んだりして。
同世代のその地域の地元の子たちに会うと、あいつだれだ?みたいに凝視されるからすぐに逃げた。
とにかく外に出ている間は逃げ隠ればかりしてた。
本当気分は逃亡犯だった笑
見つかってはいけないって思っていたし、外はうるさくて怖くてたまらなかった
だいたいは部屋にこもって、その年頃はもうテレビを見たりしてた。だからテレビで一般的な話を学んでた感じ

こんな奴いる?笑笑
書いてて思うわ、異常さを笑笑

同じ場所にとどまったのは最長で2、3年だったと思う
「いくよ」
いつも突然のビッチの言葉で荷物をまとめて違う街へ行った。電車と新幹線だったなー
新幹線から眺める景色が好きだった


ビッチとふたり16年間の長い旅
だれにも見つからない2人だけの旅