こんにちは。

 

 

傘を忘れて慌てて取りに帰り、何を血迷ったか一つ下の階の隣人の家のドアを自宅の鍵でガチャガチャ必死で開けようとした、スペインバスク在住のフリーランス翻訳家、ナナコです。

 

 

ブログに訪問いただきありがとうございます。

 

 

 

予想通り、スペイン全土に再び警戒事態宣言が発令されました。

 

 

これって実質的には夜間外出禁止令で、23時から翌朝6時まで、正当な理由か許可証を所持しないかぎり、家の外に居ることはできなくなったわけです。

 

 

バスク州は 前記事 でお話ししたコロナ指数がほぼ全市町村で500越えとなりました(現時点で超えていないのは4つだけ)

 

 

しかしながら、飲食業界が恐れていた閉店義務時刻は21時ではなく23時と定められたので、やれ休業だなんだのすったもんだの末、勤務先レストランは営業持続と決定、当面はストリートミュージシャンとして投げ銭で身を立てていく必要がなくなりました。

 

 

いや、冗談抜きで、従業員と違ってフリーランスとしてレストランで働く私は先月から政府からの助成金を切られているので、一瞬考えましたよ、ストリートミュージシャンにとして稼ぐことを。

 

 

でも冬は寒いから、弾くのも大変だし、街を歩く人も少なくて多分儲からないでしょうね、ははは。

 

 

一応今日もう一度、懲りずに助成金の申し込みをしてみましたが、先月に3月からもらえていた助成金の延長の申請を却下されているので(その時は結構ショックでした)今となってはあまり期待はしておりません。

 

 

とはいえ、飲食店の従業員は結構喜んでいるのではないかな?というのが本当のところ。

 

 

23時以降が外出禁止ということは、23時30分前とか、まあ近場に住んでいる人でも15分前にはレストランを出なければならないので、従業員たちはどんなに遅く見積もっても、23時過ぎには帰路に着けるわけです。

 

 

スペインはディナータイムは22時からがレストランのピークの時間帯という、めちゃくちゃ夜型の国で、日本から初めて観光でいらっしゃった方は一様にびっくりされますね。

 

 

22時になだれ込んできて、しゃべくりながらだらだら食べたり飲んだりするので、普通のレストランでも週末は仕事が終わるのが午前1時2時なんていうのがざらなんですよ。

 

 

警戒事態宣言のおかげで、週末でも23時過ぎには家に帰れることになって、従業員たちの生活がやっと少しまともになるということです。

 

 

その分、たとえば私の勤務先では開店時間を20時から繰り上げて19時半にすることにしたんですが、なんかようやく普通の営業時間帯に近づいたという感じですよねえ。。。

 

 

これを機にスペインでも習慣化してくれると嬉しいんですけれどね、2時過ぎに疲れ切った体を引きずって人気の少ない夜の街をとぼとぼ歩いていると、なんともむなしく感じるものですから…特に冬場は。

 

 

それにしても、スペイン人の夕食の時間は遅すぎ。

 

 

現在中学4年生の次郎の同級生たちも、夜まで友達と遊んで過ごして23時、24時に家に帰ってから夕食を食べるなんていうのは普通なんだそうです。

 

 

ま、次郎は「僕には無理」と言っています。

 

 

私の子供時代なんかも、父が仕事から18時とかに帰ってくると、それからすぐ夕飯でしたからね。

 

 

で、夕食後も寝るまでにたっぷり時間があって、受験生だった時期はついついだらだらしては「勉強しなさい」とか母から説教されていましてけれども、こっちの人たちはベッドに直行って感じです。

 

 

余談ですが、スペイン語で朝ご飯は desayuno (デサユーノ)と言って、des=取り去る ayuno=断食、つまり「断食から解放される食事」ということなんですが、そんなに遅く食べておいて断食も何もあるかいな?と思うんですけれども…※ただし習慣として、スペインではランチがメインで夕食は軽く済ませる傾向はあります。でも、レストランでたらふく食べて帰るお客さんもいます( ´∀` )
 

 

なにはともあれ、スペイン政府はこの警戒事態宣言を来年の5月9日まで続行するつもりだと言っています。

 

 

規制内容は14日ごとに見直しされるとのことで、コロナ指数次第で強化されたり、また緩和されたり、と常にアンテナを張っていなければならない状態なんですよ。

 

 

勤務先のレストランも21時閉店が義務化されれば休業を申請し、従業員や企業自体が助成金給付の対象となる手続きをしなければなりませんし、規制緩和となれば、また業務再開の手続きをして、助成金のストップをかけなければなりません。

 

 

まあ、そういった手続等は顧問事務所が請け負うにしても、休業や業務再開のたびにウェブサイトや諸SNSへ告知の投稿をしたり予約サイトにストップかけたりストップを解除したり…まあ~ややこしい話で、それが仕事の私は今から胃が痛いです。

 

 

なんとか収入がある状態をキープできているのだから、それだけでもありがたいと思わなければなりませんね。

 

 

この、白黒はっきりしない状態は当分続きそうです。

 

 

ボスからは「なにか勉強したいことがありそうですね(はい、そうです。プログラミングの勉強をしたいと思っています)、コースでも取ってやってくださって結構ですよ」と言われていているのですが、こうも先が見えないと決断するのが非常に難しい。

 

 

いっそロックダウンになってしまった方が、踏ん切りがつくのに…と不謹慎なことさえ思う今日この頃です。

 

 

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました♪

 

 

 

 

¡¡¡Hasta luego!!!

ナナコ