皆さま、こんにちは 、北スペインバスク在住、フリーランス翻訳家のナナコです。

 

 

ブログに訪問いただき、ありがとうございます。

 

 

 

進行中のプロジェクトが、設計の段階で、一部分 「物理的に無理」 と指摘されまして、めちゃくちゃ制約が多いなかでの『唯一かつザ・ベストなプラン』 だと自負しておりましたゆえ、どばっと冷や水を浴びせられたような気分になりました。

 

 

直前まで、万事が順風満帆だと信じてたのに、です。

 

 

で、昨日は一日中机に向かって、必死で代替案をひねり出そうと七転八倒していたんですが。どれもこれも気に入らない、しかも考えすぎて、頭はパンク状態、「原案以外はあり得ないっ」という危険な思考のループに陥り始めていました。

 

 

さあて、皆さんならこういう時、どうしたらいいと思いますか???

 

 

はーい、その通り、清く投げ出し、全く違うことに集中するのが一番 !!ですよね。

 

 

ってなわけで、昨晩は遅くまでケーキを焼いたり

 

 

今日のランチの仕込みをしたりしておりました。

 

 
”仕込み”って、野菜の千切りをしておいただけって話ですが、ははは。

 

 

 

2年ほど前、ひょんなことから、サンセバスチャンでフードビジネスを経営するT氏から「経営を手伝う気はありますか?」 といったオファーを受け「ええええ~この私が、よりによって、経営 の手伝い!?!?!」と焦りました。

 

 

でも、よくよく考えたら、50歳にもなって、何か新しいことを学べる他にでもないチャンスだし、他は絶対に誰も、こんなオファーしてくれないじゃないですか。

 

 

で、引き受けようと決めて以来、氏のアシスタントを務めております。

 

 

忙しいときは給仕もやってます。

 

 

当然のことながら、ビジネスに関してはずぶの素人でしたので、まあ、それはそれは沢山のことを学ばせていただいてますが、いろいろ失敗も多く「貴方は詰めが甘いねえ」とよく叱られております…ハイ。

 

 

売り上げを伸ばすために、こちらがいろいろ提案したりすると、いちいち耳を傾けて意見して下さいますし、たまに私のほうが、ボスから意見を求められることもあります。

 

 

で、「これはいけるかも」という案は、実現に向けて発車するわけですが、あるプランが思うように前進しなくなった場合、それがどんなによく練られていて輝かしい未来を約束するものだとしても、スパっと潔く斬り捨てて、他に行くことも、経営者にとっては大切なことなのだと繰り返し言われおります。

 

 

原案に固執するあまり犠牲を多く支払うようでは、経営者として失格なのだと。

 

 

それよりは、より劣っていると思えても、さっさと代替案のほうをとったほうが思ってもみなかったよい結果を招く場合がある、斬り捨てたからって全くなかったことにする必要もないから、巡り巡って、数年の後にもとの案のほうを実現する機会に恵まれるかもしれない、とね。

 

 

おそらくこれって、ビジネスばかりでなく、人間関係にも当てはまることです。

 

 

この 「あきらめて前進」の思考 を身につけるのにけっこう苦労しましたが、おかげで最近は、思考の切り替えや固執せずに手離すことが、かなり上手くできるようになりました。

 

 

そのぶん、いろいろ楽になったし、不思議なことに、斬り捨てたものより多くのものが手に入ったり、手離したと思ってあきらめていたものが思ってもみなかった形で戻ってきたり、するんですよ、本当に。

 

 

 

そういうわけで上記のプロジェクトはいったん白紙に戻し、素晴らしい代替プランの降臨(笑)か、新たな実行のチャンスの再来を待つことにいたします。

 

 

他にもやらなくちゃいけないことが山積みですし。

 

 

 

 

ではまた、本日も最後までお読みいただきありがと

 

 

近いうちにお会いしましょ~

 

 

¡¡¡Hasta pronto, chicos!!!

 

ナナコ